クリスティーン・ポラス【Think CIVILITY:「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である】要約レビュー

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僕は礼儀がない人が嫌いなのですが、でもそれを言うとなんか「器が小さい人」と思われそうなので、あんまり公言していませんでした。

なぜ礼儀がない人が嫌いなのかと考えてみたら、自分の居心地が悪くなるからなのかなと思っています。なんか心がざわつくというか、その場にいたくないというか。

個人的には無礼な人って「無知」なだけだから、理屈で言えば気にしないのがいいのでしょうが、直感的に無礼な人を避けたくなります。こういうことを共感してくれる人はいますかね?

今回紹介するのは、クリスティーン・ポラス著【Think CIVILITY:「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である】です。

【Think CIVILITY:「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である】では、無礼なことの愚かさと、だからこそ礼儀正しくあれ、という主張が展開されています。個人的には「無礼は意志の力では耐えられない」と書いてったのは救いでした。

この記事では【Think CIVILITY:「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である】を要約し、気になったところを解説します。

本を読んで得た知識を僕なりにかみ砕いたり、すでに持っている知識と混ぜたりしているので、必ずしも本書と同じ内容ではない場合もあります。

そもそも「無礼」とは?

「礼儀正しさ」について書かれている本なので、最初に「礼儀正しい」とか「無礼」の定義が書いてあるかなと思ったのですが、以下のような感じでした。

  • 無礼:その人が下品であることを証明し、尊敬できないなと思わせるような言動

正直、僕にはピンとこないのですが、例えば、お客さんがいる前でスタッフを叱るとか、横柄な態度をとるとか、相手を尊重しない、相手の話を聞かないみたいなことが具体例としてあげられていました。

また、誰かの行動が無礼かどうかはあくまで「された側」が決めるとも書いてあったので、僕たちがイメージする「ハラスメント」みたいな行為と同じと思って良いかなと思いました。

無礼な社員一人=スーパースター社員二人

【Think CIVILITY:「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である】では、無礼な人は「有害」であり、

「関わらないほうが良い」くらい強く主張しています。理由は

  • 無礼な人は同僚の健康を害する
  • 無礼な人は会社に損害をもたらす
  • 無礼な人は周りの思考能力を下げる
  • 無礼な人は周りの認知能力を下げる
  • 無礼な人は周りを攻撃的にする
  • 無礼さは伝染する

と、たくさんあるわけです。これらも経験的に理解できますよね。

とくに会社にこういう人がいると最悪で、有害な社員が一人いると、スーパースターと呼ばれるほど優秀な社員二人以上が達成した生産性を帳消しにしてしまうほどだそうです。

なので、無礼な人っていうのは会社にいれない努力をするべきだし、入ってしまったらできるだけすみやかに対応しないといけないわけです。

そういえば、僕の知り合いの会社でも、優秀なんだけどめちゃくちゃ嫌な人がいたらしく、他の社員全員から嫌われてたそうです。でも優秀なので、上司は辞めさせることができなかったそうですが、数年後にその会社は倒産してました。

礼儀正しいほうが圧倒的に得

「無礼な態度をとらないように、できるだけ礼儀正しくいよう」というのが【Think CIVILITY:「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である】の主張ですが、これも綺麗事ではなく、「そっちのほうが得だから」という主張なので、好感が持てました。

例えば、ひどい態度をとって会社を辞めていく人間がいたとしても、その人にひどい扱いをしても良いというわけではない、と書かれています。なぜなら「社内に残っている人が見ている」からだそうです。

ひどい態度の人を気づかっているわけではなく、これからも長い付き合いになる人たちに悪い印象をできるだけ与えないようにするのが大事だと言うことです。

僕なんかは無礼な人には明らかに敵意むき出しで接することが多いので、これは気をつけないといけませんね。

まとめ

【Think CIVILITY:「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である】では、無礼なことの愚かさと、だからこそ礼儀正しくあれ、という主張が展開されています。

「無礼な人が嫌い」と言うと「器が小さい」と思われそうと思っていた僕にとっては、非常に救いになる本でした。そして、無礼な人はどうどうと避けてもいいんだなと思えるようになりました。

僕もできるだけ礼儀正しい振る舞いをするように心がけます。

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