ひとつの記事にしにくい本をまとめてレビューする「ミニレビュー」のコーナーです。
8時間睡眠のウソ。

三島和夫さん、川端裕人さん共著の【8時間睡眠のウソ。】。よく「8時間は眠らないと」と言われますが、結局個人差があるっていう結論。睡眠時間は人それぞれだから、日中に眠気に困らなければ大丈夫とのこと。
結論だけ聞くとけっこう拍子抜けするかもしれませんが、「昨日も8時間寝れなかった…」とストレスになっている人にとっては安心できる結論ですよね。
あとは不眠症改善ハックが書かれており、それも睡眠の常識にとらわれている人にとっては安心できる内容だと思いました。
時速250kmのシャトルが見える

生態心理学の第一人者、佐々木正人さんの【時速250kmのシャトルが見える】。トップアスリートの方へのインタビューを通じて、世界で戦ってきた人たちはどんな感覚を持っているのかを明らかにしようとする本です。
例えば卓球って球のスピードが時速140kmくらいで、打ってから相手に到達するまでに0.2秒。でも全身の反応速度は0.3秒で球より遅いんです。でも打ち返すってことは、その場からいろんな情報を得て動いているってことです。それを試合が終わるまで続ける。なんというかマンガの世界だなって思いました。
やっぱりオリンピッククラスの選手は、僕たちみたいな凡人よりもはるかにいろんなものが見えていて、そして、はるかに「考えている」なと感じさせられました。
読書する人だけがたどり着ける場所

齋藤孝さんの【読書する人だけがたどり着ける場所】。インターネットやSNSが発達して、コンテンツを「消費」してしまってる世の中ですが、じっくりと本と向き合うことは「消費ではなく体験」と主張してくれています。僕もこの主張には賛成です。
ショート動画とか見てるといつのまにか時間が経っていますが、あとから思い出そうとしても「何を見たっけ…」となりがち。これはコンテンツをそれぞれ一瞬しか見てないから長期記憶には入らないんですよね。なんだかんだで自分の血肉にするためにはコンテンツと向き合わないといけないということを再確認しました。