ひとつの記事にしにくい本をまとめてレビューする「ミニレビュー」のコーナーです。
成長マインドセットと固定マインドセット

キャロル・S・ドゥエック先生の【マインドセット】。非常に有名な本なので知っている人もたくさんいると思います。
【マインドセット】の中では
- 成長マインドセット:人間は努力次第で脳は変化し、より良い人生を送ることができるという考え方。
- 固定マインドセット:人間の能力は生まれつき固定されていて、生涯変わることはないという考え方。
という2つのマインドセット(心のあり方)が紹介されており、どちらを選ぶかによって人生は変わってくるよという主張が展開されています。
このマインドセットの研究、最近だと「そこまで信憑性ないかも」みたいな話になっているそうですが、実際に人間は生まれつきの能力で固定されるわけではありません。そういう意味で読む価値はある本でしょう。
【マインドセット】で紹介されている「固定マインドセットでも能力があればトップは取れるが、トップを維持するためには成長マインドセットが大事」という趣旨の言葉には勇気づけられましたね。
知識と経験を積み上げると直感が働くようになる

クリスチャン・マスビアウ著【センスメイキング】。統計データだけでなく、人間の直感も大事だよっていう主張なのですが、この本に書かれている直感っていうのは、知識や経験に裏打ちされた直感のことだと理解しています。
【ULTRA LEARNING 超・自習法:どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド】でも、天才物理学者ファインマンの事例が紹介されていました。ファインマンはものすごく複雑な数式を短時間で解いてしまうという超人的な神業をやってのけるそうですが、それはファインマンが何かひとつのことに没頭することによって得た知見がそうさせているのです。
何の知識も経験もない状態の直感っていうのは意味がなく、信憑性がないので注意。やっぱり何かを深掘りすることっていうのは大事なんだなって再確認させていただきました。
正しい学習法を網羅的に学べる

ジム・クウィック著【LIMITLESS 超加速学習】。世の中の心理学の知識や正しい学習法を「マインドセット」「モチベーション」「メソッド」という文脈で著者が整理し直している本。
個人的には【ULTRA LEARNING 超・自習法:どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド】のほうがスッキリしてて読みやすい感はありましたが、物事を効率的に学ぶ方法を網羅的に学べることは確かです。
科学的には正しい学習法は出尽くしてる感はあるので、あとはどういう切り口の本が自分にしっくりくるかですね。