マーク・マンソン【その「決断」がすべてを解決する】要約レビュー

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  • 世の中の聞こえがいい言葉でありふれていると感じている。
  • いったい何が正解なのかわからず行動できない。
  • 他人からの視線を気にしすぎて疲れた。

僕は個人事業主でビジネスをしているのですが,何かを意思決定するとき「これって一般的にどうなのか」とか「普通はこういうときってどうするのか」というようなことを考えてきました。

そういう「世論」みたいなものを意識したほうがビジネスは上手くいきそうですが,不思議と上手くいかなかったんですね。

それよりも「自分の価値観はこうだ」というのを押し出し始めてから少しずつビジネスが軌道に乗り始めたような気がしています。

今回紹介するのは,マーク・マンソン著【その「決断」がすべてを解決する】です。

【その「決断」がすべてを解決する】には,個人的な価値観を研ぎ澄ませて自分にとって大事なものと大事でないものを振り分けることが大事だと書かれています。

「自分はこう生きるんだ」と決断し,その決断を実現する方向に努力していくということです。

この記事では【その「決断」がすべてを解決する】を要約し,気になったところを解説していきます。

本を読んで得た知識を僕なりにかみ砕いたり,すでに持っている知識と混ぜたりしているので,必ずしも本書と同じ内容ではない場合もあります。

問題のない人生を望まない

【その「決断」がすべてを解決する】を読んで,まず前提となる考え方は「人生はクソ。それを受け入れ目をそらさずに生きていく」ということでしょう。

多くの人はトラブルを避けて生きたいと思いがちです。

とくに僕なんかその傾向が強いという自覚があります。

でも実際まったくトラブルがない人生なんてありません。

それならトラブルがある前提で生き,トラブルがあれば問題を解決するという方向に舵を切ったほうがいいよね,ということです。

苦労のカテゴリーを選ぶ

【その「決断」がすべてを解決する】を読んだ中で1番くらったのはこちら。

苦労のカテゴリーを選ぶというのは「人生でどんな苦しみを味わいたい? どんなことなら苦労してもいいと思ってる?」と自分に問いかけることです。

僕がふと思ったのはこんな感じ。

  • 集客するとき,料金をとにかく安くし,たくさんの人を集める。ただし,客の質は低い(薄利多売)。
  • 料金を高くし,いい人たちを集まる。ただし,集客は難しい。

ようするに「質の悪い客を一生相手にし続ける苦しみ」か「高い料金でも払ってくれる質は高いけど多くはないであろう客を探す苦しみ」をどちらを選ぶかということです。

これはどちらが正しいということではありません。

ただ自分の価値観がどちらに沿っているかどうかだと思います。

どっちの道を選んでも困難や苦しみは避けられないです。

じゃあどっちの苦しみを選べるかってことですね。

「どっちが楽しいかな」「どっちが楽かな」っていう選択肢で考えがちですが,今後は「どっちの苦しみなら我慢できるかな」と考えていきます

自分がコントロールできないことに注力しない

【その「決断」がすべてを解決する】の中には価値観についての話もあり,「よい価値観」と「悪い価値観」の比較がありました。

  • よい価値観:①現実に基づいている ②社会に対して建設的である ③自分と直接の関わりがあり,コントロール可能である
  • 悪い価値観:①迷信に基づいている ②社会に対して破壊的である ③自分と直接関わりがなく,コントロール不可能である

具体例としては「正直でいること」はよい価値観であり,「人気者でいること」は悪い価値観であるとされています。

YouTuber なんか見てて思いますけど「人気者でいること」という価値観に基づいて行動している気がしないでもないです(炎上商法とか)。

ただ人気者かどうかを決めるのは視聴者ですから,自分で完全にコントロールできません。

その価値観にとらわれて生きていけば,つらいですよねー。

健全な人間関係を育む

【その「決断」がすべてを解決する】にはいい人間関係と悪い人間関係の違いは,突き詰めれば以下の2つに集約されると書かれています。

  1. それぞれがどれくらい自分の責任を受け入れるか
  2. それぞれが相手を拒否したり拒否されることを怖がらないかどうか

ようするに,お互いが自立していて,他人に依存していない関係が健全な人間関係ってことなのでしょう。

これは本当によくわかります。

仕事で組んだ相手が,どうも僕頼りというか,受け身なんでいちいちこちらが催促しないと動けない人がいるんですが,これって対等じゃないので健全な人間関係とは言えないですよね。

お互いが独立し,自立しているからこそ健全な人間関係ができるというのはほんと私生活でも実感できます。

誰かと組むときには自立している人かどうかをチェックするようにします。

何か一つのことに注力する

僕は何かといろいろなことに手を出しがちで,1つのことが成果が出にくいタイプなのです。

最近,ミニマリズムの本とかを読んで,自分にとって大事なことに注力することの大事さを学んだので,かなり仕事を減らしましたが,仕事が少ない今のほうがいい感じです。

【その「決断」がすべてを解決する】の著者のマンソンさんも,ビジネスを拡大することをいっさいやめ,フルタイムで執筆に集中したところ,自身のウェブサイトが人気になり始めたそうです。

若いうちは幅広く経験することは必要でしょうが,それでもなんでもかんでも節操なく経験していると時間とお金だけが浪費されていきます。

やはり何か1つのことに意識を向けるということは大事であり,それがないと成果が出る前に次に行くことになり,やはり成果が出ないことになります。

次にいくなら成果が出てから,もしくは成果が出ないということが確定してから行くのがいいでしょう。

まとめ

【その「決断」がすべてを解決する】は,メンタリストDaiGoさんが YouTube で紹介してくれていた本です。

読んでみて本当によかったです。

ぐさぐさ刺さりました。

個人的には2023年に読んでよかった本1位ですね。

耳障りがいい言葉たちが氾濫している世の中ですが「人生はクソ」ということを認め,受け入れて生きていきたいです。

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