ジェームス・W・ヤング【アイデアのつくり方】要約レビュー

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世の中にはとんでもないアイデアを出す人がいますよね。

僕も「なんであんなにすごいアイデアを出せるんだろ」って思ったことがたくさんあります。

おそらくほとんどの人は「すごいアイデアを出す人には才能があって,自分には無理」と考えていることでしょう。

でも実は,アイデアが出るのはある方法論があると言ったら興味が出てきませんか?

そんなアイデアのつくり方を教えてくれるのが,ジェームス・W・ヤング著「アイデアのつくり方」です。

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この本によれば「めちゃくちゃ考えて考えて考え抜いたあとに,いったんその作業から離れてリラックスしているときにアイデアは出る」ということです。

ヤング氏の個人的な経験だと書かれていますが,実はこれ,科学的にも立証されているんですよ。

人間の思考は「収束的思考」と「拡散的思考」とに分かれています。

収束的思考は,何かを覚えたり,本を読んだり,集中する方向に向かっている思考。

逆に拡散的思考とは集中してない,意識がさまよっている状態のこと(マインド・ワンダリング)。

そういう思考が拡散しているときに,新規のアイデアは出やすいといことがわかっているんですね。

ヤング氏の経験則から生まれたこの本ですが,実は科学的根拠があったということなのです。

安心して読んで,実践してみてください。

それでは僕がこの本を読んで気になったところを要約し,レビューしたいと思います。

シャワーを浴びているときにアイデアは降ってくる

科学的にもシャワーを浴びているときが1番アイデアが出やすいと言われています。

何かに集中しているときって,休憩しづらい雰囲気じゃないですか。

とくに日本だと,そういう柔軟性がある会社も少ないでしょうし,僕たちの固定観念にもこびりついている気がします。

ただこれを知っていると,意図的に休憩しようっていう習慣ができますよね。

とくに自分と一緒に仕事をしている人には知っておいてもらったほうが良いと思うので,この本を買って配りましょう(笑)

アイデアを生むのは時間がかかる

この本を読んで1番感じたのは「アイデアを出すにはやっぱり時間はかかるんだな」ということ。

「簡単にアイデアが出る方法」とか期待していたのですが,この本に書かれている5つの工程をしっかりと踏まないと良いアイデアは出にくいとのこと。

僕はダンスインストラクターをやっているので,振付を考えることが多いです。

振付もいわば「アイデア」と同じ。

時間に追われていると,簡単に振付が出てこないかなって考えているのですが,それはけっこう難しいということがわかりました。

確かにスタジオにこもって必死に振付を考えて,それでも良い振付が出ないときはいったん外の空気を吸いに行ったりします。

それで良い振付が出てくることもあるし,それでも出ない場合は思いきって帰って寝てみると,次の日には解決してるみたいなこともけっこうありました。

やはり良いアイデアを出すのは時間がかかるということを,常に意識しておく必要がありそうです。

そうしないとスケジュール調整をミスって大変なことになります。

語彙力がある人はアイデアが出やすい

これもけっこうおもしろかったのですが「言葉を集めることは気軽な情報収集だ」みたいなことも書いてありました。

ようするに,自分の中に語彙がたくさんある人はそれだけアイデアを出しやすいということです。

言われてみればそうですよね。

語彙を知識や経験と置き換えても良いと思うのですが,蓄えられてきた知識や経験があればあるほど,アイデアは出てきやすいです。

知識や経験は簡単には手に入らないですが,言葉だけだったら辞書をパラパラめくっていれば収集できるので,情報収集の第1歩としては良さそうです。

(ちなみにヤング氏は本職がコピーライターなので,言葉という単語を使ったのだと思っています)

まとめ

この本めちゃくちゃ薄いので,30分もあれば読めてしまうと思います。

ただ薄いからと言って,内容も薄いわけではありません。

内容はめちゃくちゃ濃いですし,実践することで確実に良いアイデアが出る確率が増えるでしょう。

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