自分が持っているものややっている行動が無駄だと思ったことありませんか?
他の人が当たり前のように持っていたり、常識とされていて何も考えずにやっている行動。
もしかしたらこれらの無駄かもしれない物事が、自分の人生の邪魔をしている可能性はあります。
今回紹介するのは、グレッグ・マキューン著【エッセンシャル思考】です。
【エッセンシャル思考】は、「より少なく、しかしより良く」という考えを意識し、行動していくことで人生がよくなると主張しています。
人生をよくするためには「あれも足りない、これも足りない」という考えを持つ人が多いし、実際に僕もそうでした。
でもそうではなく「あれはいらない、これもいらない」という考えで人生はもっとスリムになり、良い方向に動いていくのです。
この記事では【エッセンシャル思考】を要約し、気になったところを解説していきます。
あらゆる方向に1mmずつ進むのをやめる
一時期、僕は「たくさんのことをやらなければ生きていけない」という呪いにかかっていました。
個人事業主でもあるので、基本的に仕事は全部自分でやるのですが、やらなければいけないことが無限にある感覚にが常にありました。
今思えば、当時の成果は仕事量にまったく見あってなかったですね。
それはおそらく「あらゆる方向に1mmずつ進んでいた」からでした。
この画像は【エッセンシャル思考】から拝借しましたが、非常にわかりやすい図ですね。
当時の僕はこの図の左側の状態だったわけです。
ただ一度手をつけてしまったことって、なかなか辞めれないんですよね。
「これを辞めたらもっと人生が悪くなるのではないか」という考えが抜けません。
僕の場合は、「この仕事、一週間だけやめてみよう」とか少しだけやめてみるってことを試してみましたね。
その結果、けっこうな仕事をやめましたが、収入はむしろ以前よりも上がっているんですよね。
勇気をだしてやめてみてよかったと心底思います。
ある種の努力は、ほかの努力よりも効果が大きい
著者のマキューンさんが子どものときにやっていたバイトの話が印象的でした。
マキューンさんが12歳のとき、新聞配達のアルバイトをやっていたそうですが、時給1ポンドだったそうです。
新聞配達の仕事は12歳の子どもにとってはかなりの重労働だったようで、もっと楽に稼げる方法はないかと頭を使いました。
その結果、近所の車の洗車をするという仕事を考えつきました。
報酬は1台につき2ポンド、1時間で3台はできるから、結果、1時間で6ポンド稼げるわけです。
新聞配達よりも楽で6倍稼げる仕事もあるということを、マキューンさんはそのときに知ったそうです。
もちろん自分でクライアントを探すという手間を考えると、そこまで単純な計算ではダメかもしれませんが、この単純な計算を多くの人はできなかったりします。
今やっていることをやめて、かわりにもっと少ない手間で稼げることをやる。
文字にすると当たり前のことを言ってるように感じるかもしれませんが、行動に移すのはけっこう難しいんですよね。
ボトルネックを探す
ボトルネックとは「足かせ」のことで、自分の仕事で足を引っぱっていることです。
工場のラインとかでよく使われる言葉で、製品を作るまでの工程で、生産性が低い工程のことをボトルネックと言いますね。
他のあらゆる性能を高めても、ボトルネックがあれば全体の性能はほとんど変わらないと言われています。
ほとんどの工程では1時間に100製品をさばけるのに、ボトルネックの工程だと30しかさばけなかったとしたら、全体の生産性も30になってしまうということです。
だからまずこのボトルネックを特定し、改善していくことがコスパよく生産性を上げる手段なのです。
これを自分の仕事に当てはめてみるといいかもしれません。
自分の仕事のボトルネックは何なのでしょうか?
僕の場合、能力の場合が多いですね。
この能力が低いから全体の生産性が下がっているということが多いです。
そういう場合は、スキルアップの練習をするとかそんなことで対応しています。
まとめ
【エッセンシャル思考】は、「より少なく、しかしより良く」という考えを意識し、行動していくことで人生がよくなると主張しています。
「より少なく、しかしより良く」ということをまず考えることで、意味がなかったり、やらないほうがいいことを避けることができるようになった気がします。
より少なくして、より良くするには、頭を使わないといけません。
そんなに簡単なことではないですが、トレーニングとして続けていくことで、驚くほど自分の人生はスリムになり、でも豊かな人生になっていくと思います。