皆さんは「人生を良くする」ってことを考えたことありますか?
僕は子ども時代とか学生時代って家庭の問題とかがあって,周りと比べてあまり恵まれていなかったんですよ。
いつも劣等感があって「将来は絶対に成功してやる」っていう気持ちが強かったんです(今でも強いと思っています)。
そのためにいろんなことをやってみたんですけど,ほとんどのことが上手くいきませんでした。
結局「人生を良い方向に導いてくれる魔法みたいな方法」ってないんだなって思っていたのですが,実はそれがあるっていう話なんですよ。
そんなことを教えてくれるのが,前田裕二著【メモの魔力】です。
この本によれば「メモを習慣にし,メモをしまくれば確実に自分の人生を良い方向に導いてくれる」ということなんですね。
「そんなうまい話があるわけない」と思うかもしれませんが,読んでみると非常に理にかなっています。
ということで,今回は僕が気になったところを要約しつつ,レビューしていきたいと思います。
【ファクト→抽象化→転用】というフレームワーク
メモの魔力はかなり昔に読んだ本なのですが,1番有名な要点は【ファクト→抽象化→転用】のフレームワークです。
まずメモをする内容は「ファクト」,ようするに「事実」,実際に起こったこととか,見聞きしたこととか,体験したこととかを書きます。
たいていのメモはここで終わってしまうのですが,このフレームワークでは事実を抽象化し,それを他のシーンで使えるかどうかを考えたりするのです。
これ難しく感じるかもしれませんが,ようするに「起こった出来事から気づきを得よう」ってことなんですよね。
その気づきを元にきちんと実践しようということです。
樺沢紫苑先生の「アウトプット大全」と「インプット大全」にも書かれていることですが,本を読んだり,映画を見たり,何かコンテンツを消費したらそこから「気づきとToDoを書き出そう」ということと同じ意味だと解釈しています。
「では具体的に何をするか」まで書かなければ人生は変わらない
【ファクト→抽象化→転用】を知ったとき「スゴイ!」って本心で思ったんですよ。
でもそこで僕の人生は良い方向に進みませんでした。
それは「実践してなかったから」に他なりません。
正確に言うと,ちょっとだけやってみたのですが,続きませんでした。
それはなぜかと言うと「具体的に何をするか」を書いてなかったからなんです。
抽象化して,アイデアの転用まではいくんだけど,そのアイデアを書いただけで,そこから「具体的なToDo」を書いてなかったんですよ。
アイデアだけが書いてあっても,具体的な行動が書いてないと,人間は迷ってしまうし,あまり深く認識しないんだなと思いました。
でもこの経験はかなり大きいです。
抽象化もものすごく大事なんですが「具体的」っていうのも同じくらい大事だということを実感できたからです。
具体的なToDoを設定するようになったら,生産性はむちゃくちゃ上がりました。
目標もいくつか達成できました。
具体的なToDoがないと人生は良い方向に進まないのですが,逆に具体的なToDoさえあれば人生は確実に良い方向に進んでいくんだなって経験できたのはでかいです。
無意識に通り過ぎていることを言語化できる
メモが習慣になってからの話ですが,メモを書いて書いて書きまくっていくと,当然メモが上手くなってきますよね。
そうなると普段気にならなかったことや,スルーしていたこともメモするようになってきます。
すると,無意識だったことを意識して,言語化できるんですよね。
自分に必要な情報に関するアンテナの感度のレベルがアップするということなのです。
僕はまだそこまでは言ってないと思うのですが,ただ他の人が気づかないことが気づくようにはなってきました。
もしかしたら,そういうところからものすごいアイデアが生まれるかもしれません。
まとめ
「メモ」と書いてありますが,メモというよりはガッツリ「ノートテイキング」ですね。
ちょろっと書くというよりは,書いてみて,そこからどんどん発展させていく感じ。
でも最初の1歩は「とにかく書いてみる」なんですよね。
ペンもノートもどんなものでも良いですし,何かの裏紙でも良いので,まずは書いてみてください。