- 投資をやっているけどお金が減っていく。
- 増えてるんだけどいつ売ればいいのかわからない。
- 安くなるのを待って買いたいけど,うまくいかない。
投資って難しいですよね。
投資は必要とわかって,勉強して,それでも損することのほうが多いです。
どうしても目先の利益に目がくらむというか,一獲千金に憧れるというか…
投資の正解,データとしてどう投資すればいいのか,みたいなことがわかるのであれば知りたいですよね。
そんな疑問に答えてくれるのが,ニック・マジューリ著【JUST KEEP BUYING】です。
タイトルのとおり,この本の一番の主張は「JUST KEEP BUYING(とにかく買い続けるだけ)」です。
多くの人が持つ投資の疑問をデータに基づいて答えてくれているので,お金の本はまずはこれを読めばいいのではないかと思っています。
この記事では【JUST KEEP BUYING】の内容を要約し,気になった部分を解説していきます。
日本株は買わない
【JUST KEEP BUYING】には,貯蓄の仕方,投資の仕方を数々のデータから解説してくれています。
素直に内容と同じようにすれば良さそうなものなのですが,しばらく読み進めたあとに衝撃的な文がありました。
私が長期投資の重要性を主張するとき,おもな反例となるのが日本株だ。
ほとんどの市場は,ほとんどの期間で上昇しているのですが,日本株は別とのこと。
日本の株式市場は1989年に記録した史上最高値を,30年経過した2020年末時点で一度も上回っていません。
簡単に言うと,日本は成長してない市場なのです。
成長してない市場に投資しても,資産は増えていきません。
僕も日本株の個別銘柄をいくつか買っていましたが,増えたのは本当に一部でしたね
トータルで見ると負けています。
一方,米国株の個別銘柄にもいくつか投資していましたが,これはほぼ全部上がってるんですよね。
ということで僕は「日本株は買わない」というルールを自分に課しました。
これは個別銘柄も,投資信託も同じです。
今持ってる日本の株式はすべて引き払って成長する市場に投資したいと思います。
本当は日本に投資したいんですけどね。
政府には頑張って市場を回復させて欲しいと思います。
1ヶ月の生活費を計算しておく
このアドバイスも基本ですが,1ヶ月にどれくらいのお金があれば生きていけるのかを計算することは重要です。
僕も改めて計算し直しました。
計算はまず固定費を全部ピックアップします。
あとは変動費ですが,これは見積もるしかないですね。
水道光熱費は前年の平均を出したりして毎月どれくらいかかるかを出しておきました。
残念ながら食費は妻が管理しているのでわかりませんが(妻は家計簿とかつけてない)。
まあそれでも1ヶ月に最低どれくらい必要かはだいたいわかりました。
生活費がだいたいわかると,貯金できる額がわかってきます。
資産運用の初期は投資よりも貯蓄のほうが大事なので,貯蓄の前段階として1ヶ月の生活費(固定費+変動費)を計算してみましょう。
売るときはできるだけ遅く売る
【JUST KEEP BUYING】には売るタイミングについても言及されていました。
売るタイミングについては本を読んでいただくとして,僕がなるほどと思ったのは売り方です。
売るときって一気に全部の株を売ってしまうイメージなのですが,それよりも売る必要があるギリギリを売ったほうがいいとのことでした。
これはなぜかと言うと「お金は1秒でも長く複利がかかっている状態にしておくべき」だからです。
複利がかかっていない状態だと,お金は働いてくれません。
例えば10万円分のお金が必要で,株式が11万円分あるとしましょう。
なんか面倒くさいから11万円分全部売ってしまおうってなりそうですが,我慢して10万円分だけ売って,残りの1万円分は複利をかけて働いてもらうのです。
これを【JUST KEEP BUYING】の中では「早く買い,ゆっくり売る」と表現されていました。
証券口座にお金を入れておくとバフ(複利)がかかるので,1秒でも長く入れておいたほうが長期的に見てもお得というわけなのです。
市場が50%以上下落したときはできるかぎり投資する
リーマンショックだったり,コロナだったり,世界的に恐慌がおきると市場は一気に下落します。
こういうときに投資家たちはめちゃくちゃ慌てて自分の資産を売りに出します。
自分の資産がみるみるうちに減っていくのを目の当たりにすると,気が動転するのも仕方がありません。
ですが,そこで我慢して売らず,むしろ買ったほうがいいのです。
なぜなら「市場は長期的に見たら必ず成長するから」です。
リーマンショックのときでも,コロナのときでも,確かに市場は下落しましたが,今どうですか?
そのときよりも成長してませんか?
下落したときに売らずに,逆に投資していた人は資産が増えているはずです。
市場が一気に下落したときには覚えておいて損はないでしょう。
ちなみにこれも「日本は反例」なので気をつけましょう。
まとめ
このブログでも何度も紹介しているパレオさんこと鈴木祐さんのインスタで【JUST KEEP BUYING】が紹介されていました。
「この一冊を読めば,もはや迷うもなくなる」と書かれていたので興味が出て読んでみたのですが,素晴らしい本でした。
【JUST KEEP BUYING】に書かれていたことと逆の投資もしていたので,勉強になりました。
ただ【JUST KEEP BUYING】にも書かれていましたが,ある事例をたたき台にして,自分で考えることが大事です。
ある人には役に立つアドバイスでも,自分には当てはまらないことも多々あります。
大事なのは勉強してなお,自分で考えることなのです。
その勉強の部分を【JUST KEEP BUYING】は十分担ってくれるはずです。