モーガン・ハウセル【サイコロジー・オブ・マネー】要約レビュー

お金
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  • お金はできるだけたくさん欲しい。
  • でも宝くじで高額当選をした人のほとんどが破産して人生が破滅しているということも知っている。
  • お金を上手くコントロールできる方法が知りたい。

誰しもが一発逆転をしてやろうという思いで宝くじを買ったことがあると思います。

たくさんのお金が欲しいのは誰で同じですが,実は高額当選した人のほとんどがお金を使いきり,上がってしまった生活水準を維持できずに破産していることをご存知でしょうか。

どうやら人間はお金がたくさんあるだけではダメなようです

それでもお金は欲しい。

この板挟み,どうすればいいのでしょうか。

そんな疑問に答えてくれるのが,モーガン・ハウセル著【サイコロジー・オブ・マネー】です。

【サイコロジー・オブ・マネー】によると,お金の心理学を学び,お金と賢く付き合うことが人生をより豊かに生きるためには重要だと言います。

この記事では【サイコロジー・オブ・マネー】を要約し,気になったところを解説していきます。

本を読んで得た知識を僕なりにかみ砕いたり,すでに持っている知識と混ぜたりしているので,必ずしも本書と同じ内容ではない場合もあります。

2年間まったく収入がなくても生きていけるだけのお金を貯める

ビルゲイツは,まったく売上がなくても1年間給料を払えるだけのお金は確保していたと言われています。

ということで,僕も2年間まったく働かなくても生きていけるだけの資産を持つことを目標にしようと思います

まずは1ヶ月にかかる生活を計算します。

これは【JUST KEEP BUYING】や【収入の9割はマネースクリプトで決まる】にも書かれていましたが,生活費の計算は基本なんですね。

計算したところ,わが家は1ヶ月に30万円あれば生きていけることがわかりました。

ということは2年間で720万円。

これだけあればとりあえず安心です。

実際に2年間まったく働かないということはない(というかあって欲しくない)ですが,こうやって金額の目標を決めることにはメリットがあります。

メリット1:日々の行動が具体的になる

貯金や投資をやっている人は多いかもしれませんが,なんとなくやっている人が多いと思います。

もちろんそれが悪いわけではありませんが,目標金額があれば日々にやるべき行動はより具体的になります。

例えば僕の場合,目標は720万円,現在の資産が200万円くらいだったとしましょう。

その差が520万円です。

これを5年で貯めようと思ったら1年間に104万円の資産を作る必要があります。

となると1ヶ月だと87,000円貯金しないといけません。

これはなんとかできそうな額です。

もしこれが無理であれば,目標をちょっと伸ばしてもいいし,収入をアップさせる方法を考えてもいいでしょう。

とにかく目標を決めて,逆算していくと当面のやるべきことが明確になり,行動に繋がりやすいでしょう。

メリット2:過度な我慢をしなくてもいい

僕としてはこのメリットが1番大事かなと思っています。

「お金を貯める」というのは何か我慢をしないといけないイメージがあります。

自分の楽しみはすべて我慢しなくてはいけないと考えている人もいるでしょう

ただ毎月貯めるべき額を把握していると,それ以上は我慢しなくてもいいわけです

苦しんで貯金をしていると,1度しかない人生を楽しむこともできません。

「これだけは我慢するけど,これ以上は我慢しない」という境界線がわかっていれば,自分の人生をコントロールしている感覚もあり,とてもいいのではないでしょうか。

「足るを知る」

仮に720万円を貯め終わったと想定し,それ以上のお金を求める必要があるのでしょうか。

もちろん720万円は絶対に安心できる額ではありません。

貯まったあとも貯める前と同じ努力をする必要はありませんが,ゆるやかに資産を増やしていく努力は必要でしょう。

ですが,ここで一獲千金をするために,ヤバそうな投資に手を出すのはダメです。

どうやら人間というのはお金を持つともっと欲しくなるようなのです(大金を持ったことがないからわからないけど…)。

今の資産でも十分豊かな暮らしができるはずなのに,もっといい生活を求めて今の資産に手をつけてさらに投資をし,その資産を失ってしまう人もいるようです。

不要なものを得るために重要なものを失ってしまうことほど無意味なことはありません

しばらく無収入でも生きていけるお金があるならば,それでとりあえずは十分と知るべきです。

これが「足るを知る」ということです。

この言葉は心に焼きつけておきたいですね…自信ないけど…

経済的自立だけを目指し,巨額なリターンや贅沢な生活を目指さない

著者のお金に関する最大の目標は「経済的自立」だけだそうです。

経済的に自立しているということは,自分の判断ひとつでいつでも人生を道を変えられるということ。

今の仕事をやめて新しいことに挑戦したいとき,ほとんどの場合,経済的な理由で仕事をやめられない人がほとんどです。

経済的に自立するためにはどれくらい必要で,それ以上は必要ないというステージを目指したいものです

自分がどういう投資をしたいのかを紙に書き出す

一言で「投資」と言ってもいろんな投資があります。

堅実に積み立てる人もいれば,投機で一発逆転を狙っている人もいます。

大事なのは「自分がどういう投資をしたいのか」を把握し,それ以外の投資をしている人の意見は無視することです

例えば著者が何年か前に書いた自分の「行動指針」は以下のとおりです。

私は世界が長期的に経済成長を遂げることを楽観視し,インデックスファンドを中心に投資するパッシブは投資家であり,今後30年間,経済成長による恩恵が自分の投資先にもたらされると確信している

こういうふうに自分が投資する「態度」のようなものを書き出しておき,それに準じて投資していくと関係ない意見に惑わされることが減るはずです。

僕も,著者ほど立派なものではありませんが,自分の投資のルールは以下のとおりにしました。

  • 毎月積み立てで投資信託に投資する。
  • 余力があればETFを買う。
  • 個別銘柄は買わないが,アップルだけは買うかもしれない。

まとめ

目の前に大金があれば,おそらく人間って変わってしまうのだと思います。

それでも【サイコロジー・オブ・マネー】を読んでいれば,ある程度は抵抗できるかもしれません。

お金はたくさんあればいいわけではなく,上手く付き合っていくもの。

その意識と上手く付き合うための行動を学び,日々実践していくことでお金に対する態度はいい方向に成長していくと思います

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