たくさん勉強したり,たくさん本を読んだり,たくさんセミナーに通っているけど,自分の実力が伸びてないな,と感じたことはありませんか?
実はこれ,僕のことで,年間100冊読んでいるのですが,本の内容をあまり覚えてないことに気づきました。
本の内容を覚えていないということは,読書が無駄になっているということで,実力が伸びていないので,仕事の成果や年収にも結びついていませんでした。
なぜこんなに大量にインプットをしているのに,成果に結びつかないかというと,アウトプットをおろそかにしていたからなんですね。
人間の脳はインプットよりもアウトプットを重視するようで,インプットした知識はアウトプットして初めて脳が「重要だ」と認識するらしいです。
ようするに,自分の実力を上げるには,インプットをした上でそれをアウトプットしなければいけないということなのです。
「じゃあアウトプットってどうすれば良いの?」ということを教えてくれるのが,今回紹介する,樺沢紫苑著【アウトプット大全】です。
この本は,最初にアウトプットの基本を教えてくれて,それから「話す」「書く」「行動する」という3つのパターンのアウトプットをたくさん教えてくれます。
それから最後にアウトプットのトレーニングをどうすれば良いのかということが書かれています。
今回は僕がこの本を読んで気になったポイントをいくつか紹介したいと思います。
インプットとアウトプットの黄金比
コロンビア大学の研究によると,小3から中2までの子どもたちを対象にした研究において,覚える時間(インプット)と練習する時間(アウトプット)を4:6にするとテストの成績が1番良くなったのだそうです。
もうちょっと慣れた人であればこれが3:7になるそうです。
ようするに,インプットした時間の約2倍はアウトプットに時間をかけるべきということなんですよ。
ほとんどの人がこれの逆をやってますよね。
インプットはしっかりとやるけど,それをアウトプットする時間は圧倒的に少ないです。
僕の場合,仮に3時間くらいかけて1冊の本を読みますが,6時間くらいは人に話したり,SNSやブログで発信したり,得た知識を使ってみないといけないという計算になります。
厳密に時間で考えるとけっこう難しいですが,例えば1週間のうち2日かけて読んだら,残りの5日は本の内容を発信するようにするっているルールにすれば良いのかなと思っています。
相手の目を見ることの重要性
僕は相手の目を見ることが苦手なのですが,どうやら相手の目を見て話すというのはアウトプットにとって,とても重要なようです。
ドーパミンが分泌されるようで,ドーパミンが分泌されると「うれしい」とか「楽しい」という感情になり,これが記憶の強化に結びつくのだとか。
目を直視するのが怖い人は,目の間を見るでもOKだそうです。
なので,僕は以下のルールを設定しました。
- 人と話すときは眉と眉の間を1回1秒チラ見する
こうやってルール化することもアウトプットの1つですよね。
ToDoを3つ書く
この本の中で僕の人生を変えたのは間違いなくこれです。
ToDoを3つ書く。
これはどういうことかというと,本を読んだり,セミナーを受けたりしてインプットしたときには,自分の人生に合わせたToDoを3つ書くということです。
本を読んだりセミナーを受けても実力が伸びないのは,それらの内容を実践してないからです。
ただこれは皆さんよくわかっていると思います。
実践しないといけないとわかっていても,なかなか実践できないんですよね。
それは,自分の人生に合わせたTo Doに変換してないからなんですよ。
「実践」という言葉はちょっとあいまいですが,自分の人生に合わせたToDoはかなり具体的なはず。
具体的であればあるほど,実践しやすくなるので,ちょっと一手間かけてToDoに変換するという作業をする必要があるわけです。
例えばこの「アウトプット大全」を読んでから僕が作ったToDoは「人と話すときは眉と眉の間を1回1秒チラ見する」です。
またケリー・マクゴニガルさんの「スタンフォードの自分を変える教室」を読んだときには「自分の本能(自制心が効いてない状態)に名前をつける」というToDoでした。
ふせんを用意しておいて「これToDoにしてみようかな」ってことはふせんにメモします。
そして,それをデスクの前に貼っておいて,実行できたら捨てるということをしています。
まとめ
自分は努力してるんだけど,いまいち成果に結びつかないと感じている方はぜひ読んでみてください。
そして,自分なりのToDoに落とし込んで実践してみてください。
本当にたくさんのノウハウが書いてありますので,自分でもできそうというノウハウが見つかると思います。
これを読んだあとだと,他の本を読んでも身になりやすいのではないかと思います。