ブログやYouTubeで情報を発信して収入を得ている人がいることは,今や当たり前になっています。
ですが,実際に収入を得て生活するのは簡単ではありません。
有名ブロガーの方は法人化して人を雇ってサイトを運営しています。
YouTuberも撮影,編集,企画などを1人でやっているわけではありません。
周りに優秀なスタッフがいるのです。
実際に副業として情報発信をする場合,最初から人を雇ったりできるわけではありません。
限られた時間とお金,マンパワーしかない個人では情報発信でマネタイズはできないのでしょうか?
そんな疑問に答えてくれるのが,和田亜希子著「ミニサイトをつくって儲ける法」です。
この本によれば,個人でも気軽に情報発信する方法はあるとのことです。
もちろんそれなりに濃い情報発信をしないといけないので,最初にしっかりとテーマを絞り込んでおくことが必要です。
本書では,情報が濃い,テーマを絞り込んだサイトを作成するためのノウハウや考え方が書かれています。
この記事では,本書を要約し,気になったポイントをレビューします。
ゴールがある完成型サイトをつくる
本書ではテーマを絞り込んだサイトのことを「ミニサイト」と呼んでます。
ミニサイトの特徴は以下の3つです。
- 絞り込んだニッチテーマ
- コンパクトサイズ
- 全体設計かっちり
イメージとしては,テーマを絞りこんで本をつくるイメージでしょうか。
サイトといえば,どんどん更新して新しい記事を増やしていかないといけないイメージだと思います。
ですがミニサイトでは,最初に書く記事をすべて決めておき,書き終わったら記事を増やすことはありません。
最初にゴールを決めて,そこに向かって記事を書いていく。
そんなサイトに人がくるのかと疑問だと思いますが,競合もしっかりとリサーチしたうえでのミニサイトなので,地味にアクセスを稼ぎ続けます。
なんでも売ってる大手スーパーではなく,例えば外国の食品しか取り扱ってないスーパーのような感じです。
それをネット上につくってやるのです。
サイトのテーマの探し方
本書には「じゃあどのようにテーマを決めればいいのか」ということもたくさん書かれていました。
その中で僕が「なるほど」と思った考え方を書きます。
- 知りたい情報が書いてあるサイトがなかったら自分で作ってみる
- 面倒だったことを書く
- まとまった情報が欲しいと思ったとき
自分がネットで調べものをするときって,ピンポイントで書いてないときってけっこうありますよね。
そのためにいろんなサイトを横断して,自分でまとめたりすることもあると思います。
そんなときに1つのサイトにまとまってると便利じゃないですか。
「じゃあそれを自分が作ってやればいいじゃん」っていう発想なんですよね。
僕も自分が困ったことをサイトやSNSで調べまくって,1記事にまとめて書いたことがあるのですが,かなりアクセス多いです。
その記事を書くのはぶっちゃけ面倒くさかったのですが,書いてしまったら今後ずっと資産になります。
書いて良かったと思いますよね。
そういう経験を俯瞰してみると「あ,これネタになる」とわかります。
それを記事化する,サイト化するっていうのを続けていけば,いずれは自分の手持ちのサイトがたくさんになってくるというわけです。
広告を貼らずにサイトを作成してみる
アフィリエイトサイトをつくっていると,やたらと広告を貼ってしまいがちになります。
僕もそうなんですよね。
サイトをつくり始めてまだアクセスもないけど,とりあえず広告を貼ってみたり。
それも別に悪くはないのでしょうけど,本書ではまずは広告なしで,純粋に情報だけでサイトを作ってみることを推奨しています。
サイトが育ってきて,それから広告を貼っても遅くはありません。
まずは「ユーザーの役に立つ」という視点で,純粋に情報だけを整理するという気持ちでサイトを作ると,サイトの雰囲気も良くなりそうですよね。
アフィリエイトをやっていると忘れがちですが,広告は本来邪魔なものです。
自分が自分以外のサイトを見るときもそう思っているはずです。
もちろん広告は貼らないとこちらの収益になりませんから,絶対に貼らなければいけないのですが,貼り方を考えましょうね,ってことです。
まとめ
副業って基本的には1人でするものです。
その場合,お金もかけれないし,マンパワーもないからできることは限られてきます。
その制限の中で何ができるのかを考えたときに,ゴールが見えているミニサイトをまず1つ作ってみるというのは地に足がついているやり方だと思います。
いきなり一獲千金できるという考えはもう捨てるべきです。
副業といえでもビジネス。
ビジネスはなんとなくやっても上手くいきません。
しっかりとした戦略が必要です。
ランチェスター戦略ではないですが,弱者の方には弱者の戦い方があります。
弱者の戦略を学ぶには,この本は勉強になると思います。