以前【チーズはどこへ消えた?】についての記事を書きましたが、あの中で取り残された小人がいたのを覚えているでしょうか?
変化の最中、一人の小人は変化に対応して動きましたが、もう一人の小人はどうなったのかわからないまま物語は終わっていました。
変化に対して、すぐに動ける人と動けない人がいますが、すぐに動けない人はどうすればいいのでしょうか。
今回紹介するのはスペンサー・ジョンソン著【迷路の外には何がある?『チーズはどこへ消えた?』その後の物語】です。
【迷路の外には何がある?『チーズはどこへ消えた?』その後の物語】によれば、役に立たない信念は捨て、新しい信念はテストすればいいと書かれています。
この記事では【迷路の外には何がある?『チーズはどこへ消えた?』その後の物語】を要約し、気になったところを解説していきます。
役に立たない信念は捨てる
【迷路の外には何がある?『チーズはどこへ消えた?』その後の物語】には「信念」という言葉がたびたび出てきます。
ここで書かれている信念とは「自分が真実だと思っている考え」のことです。
自分が真実だと思っているので、その信念は自分の中では絶対的に正しい考えだという勘違いがありますが、実はそうではありません。
信念の中にも、自分の向上させてくれる信念もあれば、自分の足を引っぱる信念もあるはずです。
人間なんて、一貫性がない生き物ですし、その文脈によって性格とは真逆の行動をしたりする生き物です。
だから自分のという人間の中にある信念も、良い信念もあれば、悪い信念もあるのです。
ということは、良い信念には従えばいいし、悪い信念は無視すればいいのです。
結局、自分の中にある信念でも、自分の人生に役に立たないと感じたら放棄すればいいだけの話。
そこに気づけば、迷い込んでいる迷路から抜け出すことができるはずです。
新しい信念はテストしてみる
今まで自分を縛っていた古い信念を捨て、新しい信念を取り入れようと考えていても、実はその新しい信念も間違っている場合もあります。
そんな場合はただテストしてみればいいでしょう。
ビジネス書を読んでいるとよく出てくるのが「ポラロイド社」のケーススタディです。
ポラロイド社は、撮った写真をその場で見ることができるインスタントカメラを開発したことで有名です。
商品も大ヒットし、1900年代後半は会社も安泰だったことでしょう。
ですが、2000年からはデジタルカメラの時代がやってきました。
ポラロイド社は「デジタルカメラなんて流行るわけがない」と古い信念を捨てることができず、そのまま買収されてしまいました。
このとき、デジタルカメラへの道(=新しい信念)をテストしていれば、今でもポラロイド社の名前は存在したかもしれません。
僕たちも古い信念にはまって現状から動きたくても動けなくなっていたら、とりあえずその現状にいたままでもいいので、新しい信念を試してみるのがいいでしょう。
今の会社を退職したいなら、とりあえず籍を残したまま副業で試してみるのもいいでしょう。
今いる人間関係に疲れたなら、新たなコミュニティを探してみるのも手です。
信念をガラっと変えるのは、よほどのことがない限り難しいと思うので、新しい信念にフェードインしてくくらいゆっくり移行していくといいと思います。
まとめ
【迷路の外には何がある?『チーズはどこへ消えた?』その後の物語】によれば、役に立たない信念は捨て、新しい信念はテストすればいいと書かれています。
地味な結論に感じるかもしれませんが、堅実だからこそ現実味があると思っています。
- 今まで常識だと思っていたことをよく吟味し、自分の人生には役に立たないと感じたらその常識を捨ててみること。
- 新しいことは小さくテストしてみること。
この二つは地味ですが、自分の凝り固まった頭をもみほぐしてくれるのではないでしょうか。