僕は読書が趣味で,一時期は月に10冊,年間で120冊読んでいました。
年間120冊読んでいるという事実が誇らしく思え,自慢なんかしてたこともありましたが,あるときふと気づきました。
読んだはずの本の内容をほとんど覚えてないのです。
たくさんの本を読むことを追い求めすぎて,もっとも重要な本の内容を覚えておらず,実践もしていなかったのです。
今は反省して,もっと1冊を深く読むようにして,年間で読む量を減らしました
余談ですが,このブログもそういう背景で生まれました。
今回紹介するのは,浅田すぐる著【すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法】です。
【すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法】には,学んだ知識をしっかりと定着させ,使いこなすための内容が書かれています。
本書の後半では具体的なワークで学びを定着させ,実際に使うところまでサポートしてくれています。
この記事では【すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法】を要約し,気になったところを解説します。
自分なりに短く要約しないから覚えられない
まず【すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法】のスタートは「学んだ内容を覚えられないのは,自分なりに短く要約しないから」だということです。
ようするに「学びが能動的ではない」から覚えられないのであり,学びを能動的にする具体的な方法が「短く要約する」ということでした。
本質的に理解できてないと,短く端的に表現できないですからね。
僕も本の内容を覚えてないときは,とりあえず読んでみて,また次の本を読んで,みたいなさらっと読んで終わりという読書をしていましたね。
マーカーとかとりあえず引くけど,本当にそれだけ。
受け身でインプットできるのは若いときだけ,年を重ねたら若いときよりももっと能動的に学ばないといけないのです。
学びを自分なりにかみ砕いて再構築する
能動的に学び,インプットする方法として「自分の言葉でインプットする」ということが書かれていました。
これは僕もよくする過ちなのですが,本に出てきた刺さる文章をそのまま覚えようとするのです。
本に書かれている表現は洗練されていて美しい文章だと思います。
だからこそそのまま覚えてしまいたいのですが,やはり他人の言葉って覚えづらいんですよね。
そこで自分に身近な表現や体験をもとにインプットすると覚えやすいのだそうです。
正確さよりも自分に役に立つ表現を優先するということが必要なのです。
最近は僕も,自分の身近な具体例で考えるということを実践しています。
例えば自分の趣味が読書であれば「この本に書いてあることは読書だったらどういうふうに役に立つだろうか」「そこから得られる教訓を自分の言葉で作れないか」と考えます。
最初は難しいのですが,慣れてくると学んだ内容が頭に残っている量が増えている気がしています。
人に説明できるまで深掘りする
勉強でもスポーツでも「わかった」「できた」と思うことはあると思うのですが,実際にどのレベルまでの「わかった」「できた」を目指せばいいのでしょうか。
【すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法】には「人に説明できるレベルが学びである」と書かれています。
確かに自分の中で感覚的にわかるけど,人の説明できないことってありますよね。
とくにスポーツのときの感覚なんかはそうかもしれません。
学びを自分のためだけに使うのであれば問題なさそうですが,仕事に使う場合は説明できたほうがよりよいシーンがたくさんあります。
人に説明しようとする過程で,学んだ知識をもっと深堀するでしょうし,自分のことをもっとメタ的に見ることができるかもしれません。
何かを学んだら,誰かに説明するということを前提に深堀してみたいと思います。
まとめ
【すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法】には,学んだ知識をしっかりと定着させ,使いこなすための内容が書かれています。
よほどの天才でもないかぎり,読んだ本の内容をすべて覚えるなんてことは不可能です。
それならまず「覚えることができる範囲で要約してみよう」というのが【すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法】のメインテーマです。
要約するためには内容を理解していないとできないですし,短く端的にまとめようとする作業が能動的な学びになり,深堀になっていくので,学びが定着するってことなんですね。
要約って最初はけっこうつらい作業ですが,ワークシートに沿って焦らずやっていると慣れてきますので,ぜひ実践してみてください。