おそらく人類のほとんどが関心を持っているであろうコンテンツ、それが「ダイエット」。
毎年新しいダイエットが出てきては消えていく、まさにカオスな業界だと思っているのですが、個人的にはダイエットに関する情報はこの一冊だけで十分ではないかと思っております。
今回紹介するのは、鈴木祐著【一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書】です。
みんな大好きパレオさんの【一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書】には、パレオさん本人が実践して体重が13kg減り、筋肉量は9kgも増え、アレルギー体質までもが改善したダイエット方法について深堀りして書かれています。
この本は数年前に読んだ本ですが、再読すればするほど理解が深まり、自分の体にたいする意識が高まります。
この記事では【一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書】を要約し、気になったところを解説していきます。
ダイエット方法に優劣はない
まず最初におさえておかなければいけないのが、いろんなダイエットがありますが「ダイエット方法によって痩せやすいとか痩せにくいとかはない」ということです。
よほど極端で非科学的なダイエットでない限り、どのダイエットも1年以上続けると体重は減っていくのです。
逆に言えば、どのダイエットも1年以上は続ける必要があるということで、それなら1年間継続できるような体によいダイエット方法がいいわけです。
極端な食事制限をするダイエットはさすがに1年以上は継続できませんからね。
この1年というのは、ダイエットしている状態に体が慣れていく期間のようで、例えば70kgの人が急激なダイエットをして60kgになっても、自分の体は70kgの自分を覚えているからそこに戻ろうとするのです。
なので、もし10kg痩せたいと感じるなら、1年間でちょうど10kg痩せるくらいマイルドなダイエットのほうがいいというわけなのです。
デブの最大の原因は加工食品
そもそも人間には「セットポイント」という機能が備わっており、自動的に最適な体重に調整してくれるそうです。
セットポイントが正常に働いている場合、食べる量を増やすと空腹感が減り、体脂肪が燃えやすくなります。
逆に食べる量を減らすと空腹感が増え、体脂肪が燃えにくくなります。
じゃあなんで僕たちは太ってしまうかというと、このセットポイントが狂っているからなんですね。
そして、そのセットポイントを狂わせている原因は「加工食品」だと言われています。
加工食品とは、原材料の姿形がわからないように加工されいてる食べ物のことです。
冷凍食品やコンビニ弁当、スナック菓子、ファストフードなど、食べたことがない人はいないくらい世の中に出回っている食べ物です。
糖分、脂肪分、塩分が過剰に入っている食品は人間は大好物なようで、メーカーは当然ビジネスのためにこれらが高い食べ物を作っては売るということを繰り返しています。
ということは、加工食品を減らしていけば、セットポイントは徐々に修正され、苦労しなくても自動的に痩せていく体になるということなのです。
パレオさん自身も実験として、脂肪、糖質、塩分を極端に断った食生活をところ、食べる量は満腹まで食べているにもかかわらず、2ヶ月で10kgも痩せて体重が50kgを切ったと書かれています。
さすがに危険だと感じたので、実験は打ち切ったそうですが、このできごとは脂肪、糖質、塩分を過剰に摂りすぎることがセットポイントを狂わせるということを示唆していますよね。
では加工食品をどのように減らしていけばいいのか
とはいえ、加工食品は世の中にあふれており、むしろ加工食品以外を見つけることのほうが難しいんじゃないかと思うくらい、僕たちは日ごろから加工食品を食べています。
そこで方針としては「今の生活にパレオダイエットの方法を少しずつ取り入れていく」ということで、【一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書】ではさまざまな実践プログラムを紹介してくれています。
例えば現在ほとんどの食事が外食か加工食品の場合、おそらく体型はひどいことになっていると思います。
その状態の場合、まずは「2日に1回は自炊し、それを3週間続けましょう」と書かれています。
2日間の食事=6食なので、そのうち1回だけで自炊でいいのであれば、そこまでハードルは高くないですよね。
その調子で徐々に食事の改善ができるようになっています。
個人的にはまず、「1週間の食事のうち、半分くらいは加工食品を食べない」を目指せばいいかなと思っています。
野菜を食べる
加工食品を避けるとなると、逆に加工食品に目がいってしまうものです。
習慣化の観点からみても、何かをやめるよりも何かをやることのほうが難易度は低いはず。
なので加工食品を食べるかわりに、何を食べればいいのかということを考えればいいでしょう。
【一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書】にはおすすめの食材もたくさん紹介されていますが、やはり優先すべきは「野菜」でしょうね。
例えばパレオダイエット実践プログラムのレベル3には「毎食100g以上の野菜を食べましょう」という項目があります。
野菜は食物繊維が豊富なので、食べることで空腹感は抑えてくれるし、シンプルに体にいいので、ダイエットにはマストな食材でしょう。
加工食品をやめるという感覚の前に、「野菜を食べる」ということを意識してみるのはどうでしょうか。
まとめ
【一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書】には、パレオさん本人が実践して体重が13kg減り、筋肉量は9kgも増え、アレルギー体質までもが改善したダイエット方法について深堀りして書かれています。
40歳を超えた今、加工食品を減らすことで、体重は自然と最適化し、体調もよくなってくるというは、すごく実感しています。
僕の場合、野菜の量を増やし、加工食品を減らしたことで体重は維持、体調は30代のころよりも明らかにいいんですよね。
いきなり無理なことをするのではなく、レベル別に実践プログラムもあるので、他のダイエット本よりも比較的実践はしやすいですし、科学的根拠がしっかりしているので、ダイエット本はもうこれだけでいいでしょう。