誰しもが「成功したい」と思っているはずですが,成功の定義は人によって違います。
ただ,どういうゴールを目標にしても,お金の問題はつきまとうはずです。
なので成功するにはまず,お金の問題をクリアすることを最優先にするべきだと思っています。
じゃあお金の問題をクリアするにはどうすれば良いのかということを教えてくれるのが,ジョージ・S・クレイソン著【バビロンの大富豪】です。
この本によれば「お金を貯め,守り,増やす」ことをしっかりと行えばお金の問題はなくなると書かれています。
ものすごく当たり前のことのようですが,これをしっかりと守れている人はそんなに多くないはずです。
そして,具体的にどうやって貯めて,守り,増やすのか,ということもスラスラ言える人はいないのではないでしょうか。
この本はそういうお金の基本を学ぶ「古典」のようなもので,ストーリー形式の内容になっているので,本が苦手な人でも簡単に読める良書です。
投資関連の本が最近売れているようですが,お金に関する本はまずこれを読んだほうが良いと思います。
それではこの本の中から僕が気になったポイントを要約し,レビューしたいと思います。
収入の10%を貯める
これはめちゃくちゃ有名ですね。
バビロンの大富豪の本を一言で表すと「収入の10%を貯める」だと思います。
これ言い換えると「収入の90%の範囲内で生活する」ということです。
10%を絶対に使わずに貯めることで,お金は着実に貯まっていきますし,収入の90%の範囲で生活するということを覚えたら,無駄遣いがなくなり,結果お金は貯まりやすくなります。
10%を貯めても,クレジットカードなんかを使って90%を超えて支出してしまったらダメなんですよね。
この金銭感覚が大事なのです。
ちなみに借金がある人は「収入の20%を返済にあてる」とあり,その場合は「収入の70%の範囲内で生活する」というふうになっています。
ようするにお金がないなら,節約して生活しないとダメですよ〜ということです。
当たり前のことですが,クレジットカードがある現代,これを守れている人は意外と少なかったりします。
お金をどうやって守るのか?
貯めたお金をしっかりと守ることも重要だと書かれていますが,具体的には以下の通りです。
- 人に貸さない
- 自分が無知な領域に手を出さない
簡単に言えば「お金がなくなる可能性があることはしない」ということです。
いくら親しい人でもお金を貸したら返ってこない可能性がありますし,知識がないのに投資をしようとすると,詐欺に引っかかる可能性が高いわけです。
何を隠そう,僕の父親は詐欺にあって借金を作りました。
それで一家は離散です。
父親にもこの「バビロンの大富豪」を読んで欲しかったな…(遠い目)
貯めたお金には働いてもらう
お金を貯め,守る。
これが守れたらいよいよ「増やす」です。
これは簡単に言うと「投資」ですね。
どうしてもお金を増やすには貯めるだけでは弱いです。
お金に働いてもらって,また新しいお金を生んでもらう,ようするに投資することが必要なんです。
ここでいきなりFXとか仮想通貨とかやるのは危険です。
元本割れを起こす可能性があります。
「お金を守る」というのが守れてない状態になってしまうわけですね。
この本の中では,信用ある人に預ける,例えば宝石で儲けようと思ったら宝石商に預けて買い付けしてもらう,などの例がありました。
現代だと,まあ手堅く「インデックス投資」ですよね。
それで貯めてきたお金を着実に増やしていくのです。
まとめ
ストーリー形式なので読みやすいのですが,現代の感覚とはちょっとかけ離れているので,自分で現代の状況に変換する必要があります。
しかし,お金を増やすということに関して,これほど基本を押さえている本はないかと思います。
この本が良いのは,子どもでも読みやすいということ。
子どもにお金の教育をしたい場合はまずはこの本を読んでもらえば良いのではと思います。
この本の内容を自分なりのToDoに落とし込むと,僕の場合は
- 毎月50,000円の積み立て投資をする
でした。
実際,毎月50,000円を投資信託で積み立てています。
ただ生活費はクレジットカードをけっこう使うので,収入の90%は超えていると思います(笑)
そこは要修正ですね。
追記:マンガ版もあります
「バビロンの大富豪」にはマンガ版もあります。
こちらもおすすめです。