あなたの周りにお金に関して歪んだ感覚を持っている人っていませんか。
お金に執着していたり,逆にまったく興味がなかったり。
お金をやたら使いすぎてしまったり,逆にケチしぎたり。
このように,お金とのつきあい方が間違っているとお金に苦労すると言われています。
ではお金に苦労しないお金とのつきあい方はあるのでしょうか。
そんな疑問に答えてくれるのが,ブラッド・クロンツ,テッド・クロンツ共著【マネーセンス】です。
【マネーセンス】の中に「マネーのシナリオ」という言葉が出てきますが,これは「マネースクリプト」のことです。
メンタリストDaiGoさんの【収入の9割はマネースクリプトで決まる】と一緒に読むと,本書の内容もよく理解できると思います。
この記事では【マネーセンス】を要約し,気になったところを解説していきたいと思います。
SNSやメディアから距離をとる
人間というのは他人と比較してしまう生き物です。
友人や隣人はもちろん,テレビタレントやセレブ,インフルエンサーとも比較してしまうそうです。
SNSやメディアに出ている人たちのほとんどは,僕たちよりも経済的に成功しています。
そういう人たちを見てしまうと「自分もあんなふうになりたい」と思ってしまい,「せめて同じものを持ちたい」と無駄遣いをしてしまうのです。
いわゆる「社会的影響」というものですが,これを制限することにより支出は下がると言われています。
今思えばこれ僕も思いきり影響を受けてましたね。
お金を使うことで安心したいんですよね。
「僕はお金稼いでるよ」っていうことを周りにアピールするわけではないのですが,使ってないとなぜか不安になっていた時期があります。
それに気づいた今は逆にお金を使わないようになりすぎて「金銭警戒」のマネースクリプトを持つようになってしまったのですが(笑)
子どものために健全なマネースクリプトを持つ
子どもの成長に関して,親の影響は必ずしも大きくはないと言われていますが,マネースクリプトに関しては親の影響をかなり受けるということです。
ということは,我が子に健全なマネースクリプトを持たせてやるには,親である僕たちが健全なマネースクリプトを持つ必要があります。
それには勉強するしかないので,この【マネーセンス】や【収入の9割はマネースクリプトで決まる】を読んで勉強しましょう。
夫婦でお金について話し合う
子どもに健全なマネースクリプトを持ってもらうためには,親である僕たち夫婦も健全なマネースクリプトを持つ必要があります。
そのための第一歩は「夫婦でお金について話しあう」ことだと書かれています。
落ち着いてオープンに話しあうことが重要で「預金の残高」とか「相談せずに使ってもいいお金はどれくらい?」とか「緊急時にはどうするか」のようなことを話し合います。
お金の価値観って夫婦でもけっこう違うので,ある程度すり合わせておくことは重要でしょうね。
ここをミスると子どもにも悪い影響がでてきそうなので,しっかりやっておきたいところ。
できれば夫婦で【収入の9割はマネースクリプトで決まる】のテストを受けてみるといいかもしれません。
クレジットカードを使った分の現金は残しておく
これはよく知られていることでしょうが,クレジットカードを使って買い物をすると使いすぎてしまう傾向があるようです。
実際に現金を渡しているという感覚がないから浪費につながるのでしょうね。
じゃあ現金を使えばいいのかって話ですが,さすがにそれはこのご時世不便すぎます。
むしろキャッシュレスは推進されるべきで,積極的に使うべきだと思います。
ですが,対策なく使っていると使いすぎてしまいます。
そこで僕は「クレジットカードで決済した分,現金を残しておく」という方法をとっています。
現金残しておかないと,あとから高額請求がきて「払えません」ってことになりかねませんからね。
めんどくさいですが,自分がどれくらいお金を使っているという感覚は以前よりも研ぎ澄まされていると思います。
落ち着きたいときは深呼吸を5〜10回する
お金に関する決断をするとき,平常心でいる確率はどれくらいだと思いますか。
おそらく平常心でいられることなんてほとんどないのではないでしょう。
浮かれているか,不安で押しつぶされそうになっているか。
ゼロではなく,プラスかマイナスに極端にふれている気がします。
だいたいそういうときは衝動的な決断をしてしまい,後悔することがほとんど。
そうならないために,深呼吸を5〜10回しましょう。
強い衝動があらわれても,1分たてば最高で50%は強度が下がるそうです。
深呼吸(腹式呼吸)はストレスを下げてくれる効果もあるので,お金に関する決断をしなければいけないとき,落ち着かせるために深呼吸を5〜10回しましょう。
まとめ
自分がお金に困っていないのであれば,この本は必要ないでしょう。
しかし,自分のマネースクリプトが子どもに大きな影響を与えると言われている以上,自分のマネースクリプトについて知り,改善するべきなら改善しなければなりません。
自分が困らなくても,子どもは困る可能性があるからです。
僕には子どもがいますし,我が子にはお金に困って欲しくないので,自分のマネースクリプトは定期的にチェックしていくつもりです。
【マネーセンス】には,マネースクリプトがこじれている人の具体例もたくさんあるので「マネースクリプトを勉強しなかったらこうなってしまう」という心理対比ができるのでオススメです。