アーノルド・ベネット【金より価値ある時間の使い方】要約レビュー

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  • 仕事から帰ってきたら疲れ果ててダラダラしてしまう。
  • でも本当はもっと有意義に使いたい。
  • 具体的にどうやればいいのかがわからない。

「自分の人生を変えたい」と思っている人は,「勉強しなければ」と思っていると思います。

ですが,やらなければいけないんだけど,結局やってないという人は多いです。

僕もそうだったのですが,怠けたいという気持ちよりも「どうしていいのかわからない」という気持ちのほうが強かった気がします。

おそらくほとんどの人がそうなのではないでしょうか。

今回紹介するのは,アーノルド・ベネット著【金より価値ある時間の使い方】です。

【金より価値ある時間の使い方】は,自分の人生を向上させるために,どのように時間を使うべきなのかということが書かれています。

約100年くらい前の本なのですが,今読んでも色あせることがない内容だと思います。

この記事では【金より価値ある時間の使い方】を要約し,気になったところを解説していきます。

本を読んで得た知識を僕なりにかみ砕いたり,すでに持っている知識と混ぜたりしているので,必ずしも本書と同じ内容ではない場合もあります。

1日おきに1時間半程度,自分の勉強時間にあてる

自分の人生を向上させるためには,毎日仕事をして帰ってきたら遊ぶという生活をしていたら無理です。

なので,勉強をしましょうということなのですが「まずは1日おきに1時間半程度,自分の勉強時間にあててみよう」と書かれています。

ベネットさんは「それくらいならできるだろう」ということでまずはこの設定なのですが,習慣化するためには週に4日以上やったほうがいいでしょうし,時間も90分はきついでしょう。

個人的には毎日15分の勉強を薦めますが,考え方としては正しいと思います。

実際にベネットさんも「最初から思うようにはいかない」「最初の1週間は馬鹿馬鹿しいほどゆっくりやれ」みたいなことも言ってますし。

僕の場合,筋トレは1日おきにやっています。

今日行くのがだるいと思っても「明日は行かなくていいから頑張るか…」という気持ちになります

週に3日,1日おきだと「月水金」か「火木土」ですね。

どちらでもお好きなほうでタイムボクシングしてみてください。

1週間は6日と考える

【金より価値ある時間の使い方】では「人生向上計画は1週間に6日まで」と書かれています。

ようするに週に1日は努力を必要としないオフ日を設けようということです。

実際に勉強を始めて習慣になると,休まなくても継続できるようにはなってきます。

それでも1日はオフ(いわゆるチートデイ)にしたほうがいいでしょう。

これには2つメリットがあると思います。

1つは身体と脳を休息できるということ。

もう1つは,週に6日しかできないと考えることで,1日の質が上がる可能性があるということです。

1日サボってしまうったら「あと5日しかない」って思えますからね

僕も1週間に1テーマ新しい勉強をするようにしていますが「このテーマはこの週しかできない」という思考になり,サボれなくなります。

もちろん頑張りすぎると逆効果になる場合もありますので,週に1日の休み,あとはどこか1週間分のバッファを空けておくのもいいかもしれません。

何にせよ,人間は時間があると思うとサボってしまうので,逆にやる日を絞るというのはいい方法だと思います。

自分の行動が自分の目標に向かっているかどうかは定期的にチェックする

セルフハンディキャッピングという心理があります。

例えばテスト勉強をしなきゃいけないのに,急に部屋の片づけをしてしまったということは誰しもが経験あると思います。

本来ならば勉強に集中すべきなのに,あえて自分に不利な状況を作り,結果が出ないような方向に行動してしまうということです。

この現象,テスト勉強くらいならいいのですが,人生の目標でも起こります。

「目標に向けて頑張っているようで実はやってない」というトラブルを防ぐためには,定期的に自分がやっていることを見直す必要があります。

見直しをするためには,目標を達成するために必要な行動を把握しておく必要があり,その行動を日々の習慣にする必要があります

例えば「副業のブログで月5万円稼げるようになる」という目標があるとします。

この目標に対して日々やらなければいけないことは「記事の更新」であり,そのための付随的作業となります。

この記事の更新を毎日きちんとやっているかのチェックするのです。

当たり前のように感じるかもしれませんが,意外とできてない人が多いんです。

特定のテーマを掘り下げる

【金より価値ある時間の使い方】では,人生を向上させるための勉強をするとき,テーマを絞ることが推奨されています。

例えば音楽の勉強をするとき,特定のジャンルを掘り下げるとか,特定の作曲家の作品を聞くようにするなどです。

ついついいろんなことに手を出してしまいがちですが,広く浅くになるよりも,特定のテーマに絞って深く掘り下げるほうがいいということです。

僕はこれについては失敗したことがあります。

あれやこれやをやりたいという衝動に勝てず,結局何も身にならなかった数年間があります。

その数年間を何か1つのことに絞っておけばと今でも後悔しています。

何か1つのことをめちゃくちゃ詳しく知ると,案外他のことも深く知れるんですよね。

まとめ

【金より価値ある時間の使い方】は古典なのですが,今読んでもすごく参考になります。

今でこそ当たり前の情報ですが,100年近く前に書かれているというのが驚きです。

100年も前にも同じようなことで悩んでいる人がいて,同じように頑張ろうとしている人がいるという事実があることにモチベーションが上がります。

ページ数も少ないので,本を読むのが苦手な人でも1〜2日で読めると思いますので,ぜひ読んでみてください。

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