今回は野澤卓央著【一生を変えるほんの小さなコツ】の解説をします。
著者である野澤さんは,仕事や人間関係の悩みを2005年から手帳に書き残しています。
そしてその悩みに関して1,000人以上の人たちから話を聴いて,2,000個以上の解決策を教えてもらい手帳に記録しているそうです。
その手帳に記録していた内容が本書【一生を変えるほんの小さなコツ】です。
個人的には「悩みを解決してくれる名言集」という感じで読ませていただきました。
この記事では僕が気になった名言をご紹介します。
最初からうまくいかせたいというプライドを捨てる
スキルアップしたり,成功したいって思うとき,一朝一夕にはいかないってことは頭では理解しています。
しかし,頭でわかっているのと実際に行動できるかは別です。
時間がかかるとわかっているくせに,ちょっと努力しただけで諦めてしまう人はすごく多いですよね。
おそらく「自分は有能である」というバイアスがあり,人よりも自分は特別だと心の底では感じているため,変なプライドが邪魔をしているのだと思います。
このプライドは本当に邪魔ですよね〜
あと本書の別のパラグラフにも似たような言葉がありました。
「1回ですべてを満たしたいという気持ちを捨てる」
これも同じで,1回ですべてができるようになりたいという願望って怠け心だと思うんですよね。
【ロングゲーム】を読んでも思いましたが,人生って長いゲームなんです。
1回挑戦したくらいでは何も成し遂げられません。
長いゲームだと思って,何度も何度も,少しずつ攻略していくことが大事です。
それが腹落ちして,体現できるまでもっと頑張りたいですね。
いくら眺めていても山頂にたどり着くことはできない
SNSの影響か「今すぐ何者かになりたい」と考えている人が増えています。
しかし,インフルエンサーは努力した結果しか見せていないわけで,本当は泥臭い努力が必要だったりします。
でもSNSを見ているだけの人はその泥臭い努力のことはわからないので,いきなり成功しようとしてしまいます。
そして上手くいかないので諦めてしまうというお決まりのパターンですね。
これが山頂ばかり眺めているということです。
でも本当に山頂に行きたいのであれば,1歩ずつ進んでいくしかないんですよね。
僕は毎朝,家族の洗濯物をたたむというタスクがあります。
洗濯物の山を見て,毎回うんざりしますが,結局1枚ずつたたんでいくしかないんです。
面倒くさいと感じても,この言葉を思い出して1枚ずつ丁寧にたたむようにしています。
人生はブレーキとアクセルだけでなく,アクセルのオンとオフで調整する
日本人は特にそうだと感じていますが,両極端な意見をもつ人が多いような気がします。
例えば「男は顔か,それとも経済力か」みたいな問いです。
100か0で考えるクセがついている人が多くて,その間のとる,調整するということができない人多いですよね。
僕はこういう考えを「完璧主義」に近い考え方だと思っていて,自分はそういうふうにならないように気をつけています。
例えば習い事をしていて,週に3〜5のペースで頑張っていたとして,急に仕事のほうが忙しくなったりすると,習い事をやめてしまう人は完璧主義なのかなって思います。
今までの努力と同じか,それ以上で継続していかないと意味がない,という思考です。
もちろんプロになりたいとかならそうかもしれませんが,自分の人生に潤いを与えてくれている習い事をいきなりゼロにするのはいかがなものでしょうか。
僕はそういう人に「週1で続ければいいじゃん」ってアドバイスするのですが,どうもそれを受け入れることができない人が多いような気がしています。
アクセル全開で進むか,ブレーキべた踏みで止まるか,これしか選択肢がないと人生は辛くなると思います。
それならアクセルを調整して徐行でもいいから進んでいくほうが長期的にみて絶対にいいと思うんですよね。
まとめ
悩みって自分で考えているときはすごく重く感じるものですが,他人からみると実はそうでもないってことがあります。
でも他人のアドバイスを素直に聞けないっていう人は多いと思います。
そんなときは本書を読むと解決するかもしれません。
著者の野澤さんがずっと悩んできたことの1部ですが,言語化され,そしてアドバイスされたことの記録です。
自分が第三者として野澤さんの悩みとその解決を読んでみると,自分にとっても役に立つかもしれません。