ジョシュア・ベッカー【より少ない生き方】要約レビュー

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  • いつも家の掃除や片づけに追われている気がする。
  • モノの管理に時間に追われ,本当にやりたいことに手がつかない。
  • 捨てたいと思っているけど,なかなか捨てることができない。

お金がないときって,手に入らないものがとても魅力的に見えてしまいます。

そして,お金がないからこそお金を使うことに満足感を感じてしまいます。

やっかいなのが,大人になってお金を稼ぐことができ,ある程度のモノは買えるようになっても,モノを買うという行為の魅力はなくならないということです。

お金が自由に使える分,買えるモノは増え,所有物も増えていきます。

所有物が多ければ,それにかかる時間や手間も増え,本当に自分がやりたいことに手をつけられなくなります

このような問題を解決してくれるのが,ジョシュア・ベッカー著【より少ない生き方】です。

【より少ない生き方】は,モノを消費することをせまってくる世界から身を守る方法を教えてくれる本です。

この記事では【より少ない生き方】を要約し,気になったところを解説していきます。

本を読んで得た知識を僕なりにかみ砕いたり,すでに持っている知識と混ぜたりしているので,必ずしも本書と同じ内容ではない場合もあります。

できることから始める

「できることから始める」というアドバイスは普通すぎるかもしれませんが,なぜかこの本の中で一番刺さった言葉です。

例えば「自分の家の片づけをしたい」と思ったときに,多くの人は「完璧」を求めてしまいます。

だから多すぎるモノを目の前にしたらやる気がなくなるし,家族がものを捨てることに協力的でなければテンションが下がってしまうものです。

そこでこのアドバイスです。

「できることから始める」

例えば,まずは自分の部屋だけ始めるとか,明らかにゴミと思われるものは捨てるとか,今すぐにできることはたくさんあるわけです。

これ人生でもそうだと思います。

いきなり大きすぎる夢や目標を達成しようとして,上手くいかないから挫折することなんてたくさんあるわけです。

でも大きすぎる夢や目標に少しでも近づけばいいだけの話なので,できることから始めればいいんですよ

部屋の片づけを達成できる人は,夢や目標を達成する基礎みたいなものはできるような気がしますね。

自分なりの「不用品」の基準を決める

部屋の片づけをするとき,自分なりの「不用品」の基準をあらかじめ決めておくと,迷いが少なくなりスムーズに片づけることができるかもしれません。

例えばこんな感じ。

  • 自分の人生に価値を加えないもの:ジョシュア・フィールズ・ミルバーン(ミニマリスト)
  • 「ときめき」を感じないもの:近藤麻理恵(片づけコンサルタント)
  • 理想の人生のじゃまをするものはすべて不用品だ:ピーター・ウォルシュ(生活オーガナイザー)
  • 家の中にあっていいのは,役に立つものと,美しいものだけだ:ウィリアム・モリス(デザイナー)

これは自分の価値観に合わせてカスタマイズしたほうがいいでしょう。

いくら著名なミニマリストやこんまりさんが言ってるとしても,完全にマネすると上手くいかないと思います。

自分の価値観をしっかり意識し,それにそぐわないモノは処分するという基準をとりあえず決めておけば,今後の無駄な買い物とかもしなくてもよくなります。

新しいものを買うときは壊れてからにする

ガジェットとか好きなので,いろいろ試してみたくなります。

でもこれも何も考えずに買ってると,モノは増えるし,お金もなくなるんですよね。

テクノロジーには「技術の陳腐化」と「機能の陳腐化」があります。

  • 技術の陳腐化:新機能を備えた同じ種類の機器が出ること。
  • 機能の陳腐化:持っている機器が正しく作動しなくなること。メーカーのサポートの終了も。

著者は「できるかぎり機能の陳腐化に近づくまでは,新しいものを買うのは待ったほうがいい」「最新型を持っていなくても特に困ることはない」と主張しています

いま使ってる Kindle の充電の端子って microUSB なのですが,いまどき microUSB で充電するガジェットあんまりないじゃないですか。

新しい Kindle は USB-C で充電するタイプでこれはいま普及している端子です。

できれば買い替えたいのですが,まだ「機能の陳腐化」が起きてないんですよね。

まだ十分使えます。

だから買うのを我慢しているのです。

家族に起こして欲しい変化を,まずは自分で起こす

家族がいる場合,自分だけがミニマリズムを発揮しても家は片づかないことがあります。

例えば自分の両親はモノをため込むタイプだとか,子どもはたくさんのおもちゃを所有したがるとか,片づけたい立場から見ればイライラしたりもします。

でもだからといってミニマリズムを押し付けたり,勝手にモノを捨てたりするのはNGです。

自分が逆の立場であれば,思想を押し付けられることも,モノを勝手に捨てられるものイヤなはずです。

そういうときはまず自分に集中するのです。

まず自分がミニマリズムを発揮し,モノを減らし,大事なことに集中できるようになり,人生を変えなければいけません。

そしてその変わった自分をみて,家族がマネをしたくなればいいのです。

他人のことを気にしてしまうのは,まだまだ自分ができてない証拠だと思います

まずは自分がミニマリズムを徹底し,人生を変えましょう。

1つ注意しておくのが,自分が変わったからといって,家族や周りの人がすぐに変わるわけではありません。

5年かかる場合もありますし,もしかしたらまったく変わらないかもしれません。

そこは覚悟が必要ですね。

メルカリに出品するときは1,000円以上の利益が出るものだけにする

【より少ない生き方】では「不用品を売る」ということはあまり推奨されていませんでした。

理由は,手間がかかるわりには利益は少ない場合が多いし,売れるのを待っていたらなかなか片づかないからです。

できれば寄付,無理なら処分するという方法がおすすめされています。

僕は今まで不用品はメルカリで売っていました。

でも手数料や配送料などを考えると利益が100円くらいのこととかもあるんですよね。

売れるのを待つ時間と配送する手間を考えて100円はやはり厳しいかなと思っていました。

とりあえず僕はボーダーラインとして,利益が1,000円いかない場合はメルカリに出さずに処分することにしました

このボーダーラインはいくらでもいいと思いますが,自分が「この利益ならまあ手間かけてもいいか」という価格を自分で決めてみてください。

まとめ

ミニマリズムの本を読むたびに片づけのモチベーションが上がり,自分の家や事務所の片づけをするのですが,そのたびにいらないものは出てきます。

最近はかなりのものを減らせましたが,まだまだこんなにあるんだなといつも驚かされます。

片づけをするたびに,ものとの向き合い方が深くなっている気がするので,ミニマリズムの本はいろんな著者のものを読むといいかもしれません。

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