加藤俊徳【一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方】要約レビュー

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  • 若いころは勉強ができたのに、最近勉強しても頭に入らなくなった。
  • 昨日食べたものが思い出せないくらい記憶力が落ちている。
  • このまま脳が衰えていくのが怖い。

僕も今41歳。

幸い、読書が好きで学ぶことが好きなので毎日楽しいのですが、若いころのように勉強した内容が頭に入らなくなったし、忘れていく速度も速くなっている気がします。

できたら若いころのような柔軟な脳に戻り、もっとガンガンスキルアップをしたいと思うのですが、それはもう叶わないのでしょうか。

今回紹介するのは、加藤俊徳著【一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方】です。

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【一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方】は、大人には大人の勉強法があることを前提に、大人が学びやすい脳の鍛え方を解説してくれています。

若いころと同じように無計画に勉強するのではなく、脳を整えてから勉強すると、若いころよりも脳が発達するそうです。

この記事では【一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方】を要約し、気になったところを解説していきます。

本を読んで得た知識を僕なりにかみ砕いたり、すでに持っている知識と混ぜたりしているので、必ずしも本書と同じ内容ではない場合もあります。

入力系ファイアリングをいかに強くするか

物事を覚えるには当然脳を使うのですが、脳は何かを覚えたりするときに活性化します。

それを「ファイアリング(発火)」というらしく、このファイアリングをいかにコントロールするかが脳を成長させるためのポイントだと書かれています。

そのファイアリングにも以下のような段階があります。

  • インプット:視覚系、聴覚系、運動系
  • 整理:理解系、思考系、伝達系
  • 保存:記憶系、感情系

視覚系とか聴覚系と書いたのは、脳にはそれぞれ担当があり、インプットするときには視覚や聴覚を担当している脳の部位がファイアリングするということです。

どの部位も重要なのですが、とくに最初のインプットのファイアリングが強力であればあるほど、あとに続く整理と保存も強力になるそうです。

ライターをカチッとつけると火がつきますが、離すと火は消えてしまいます。

こういう感じのファイアリングだと、記憶に残りにくいということです。

どちらかというと、たき火で火をおこすような感じでゆっくりと火をつけていく感覚のほうが大人の脳には合っているみたいです。

海馬と契約を結ぶ

【一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方】の中でとくに印象に残っているのは、記憶系を司る海馬の話です。

海馬は、ストレスに弱く、急激な変化が苦手、デリケート、怠け者、受け身と、実際にそんな人がいたらかなり面倒くさく、距離を起きたくなるような性質をもっています。

しかし海馬に働いてもらわないと記憶ができないので、海馬をいたわる必要があると書かれています。

具体的には「海馬と契約をする」と表現されており、「これから○○について学ぶのでなにとぞよろしくお願いいたします」と挨拶をして、契約を結ぶことでファイアリングが起こりやすくなるのだとか。

大家さんに挨拶にいくみたいな感覚ですね。

ここで危険なのは、スマホでSNSやゲームなどを長時間していると、海馬が勘違いしてそちらの契約を結んでしまうそうです。

だからスマホを使いすぎていると、勉強内容が頭に入りにくくなるのです。

やはりスマホとの距離感は大事ですね。

1回の勉強時間は20分以内にし、テーマを絞る

若いころにやっていた勉強を思い出すと、集中していたら平気で2時間くらいはできていました。

ただ長時間の勉強は、脳の状態がよくないと効果が薄いと言われています。

若い脳であればOKで、衰えてきた脳ならNG、41歳の僕ならNGということは認めざるを得ません。

大人の脳であれば「1回20分以内の勉強を小刻みにする」のがいいと書かれています。

インプットするときのファイアリングが重要と書きましたが、20分以内の小刻み勉強なら脳が疲れていない状態なので、ファイアリングのピークが起きやすいのです。

週末に120分の勉強をするよりも、10分の勉強を12回するほうが12回もピークがくるので記憶に残りやすいというわけですね。

スーパースロースタディをする

僕もその傾向があるのですが、勉強が楽しくなってくると、たくさんの知識をすばやく入れたくなります。

それで勉強をしている気になっていたのですが、あとから考えてみたら、勉強したことがほとんど頭に残ってなかったりするんですよね。

【一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方】では、初めてのことや苦手なことは超ゆっくり学ぶべきと書かれています。

それを「スーパースロースタディ」と表現しているのですが、学ぶスピードを追い求めると、大切な情報や細かい情報を見落としてしまいます。

結果、理解が浅くなり、記憶に残らず、使えない知識になってしまうというわけです。

まったく歯が立たない問題があれな、その一問だけにたっぷり時間をかけたりすることが有効みたいです。

これは僕もまじで反省しないといけないと思っているんですが、なかなか、新しい知識の魔力に魅かれてしまうんですよね。

でもちょっとインプットの量を減らして、もっと深く向き合ってみるかな…

まとめ

一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方】は、大人には大人の勉強法があることを前提に、大人が学びやすい脳の鍛え方を解説してくれています。

若者の若さと可能性は、我々大人は憧れの対象です。

ですが、もう過ぎてしまった青春時代は帰ってきません。

それなら大人にあった勉強をやることで、若者が味わうことができない青春を再び過ごせばいいと思っています。

若者と比べず、日々精進していきたいものですね。

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