人生には本当につらく「これは一生解決できないのではないか」と思わされるような試練に直面することがあります。
そのつらい試練のせいで毎日不安で憂鬱で,この人生を投げ出したくなる気分になることさえあります。
極度のストレスや個人的な試練など,つらい現実に直面したとき,どのように解決すればいいのでしょうか。
そのような疑問に答えてくれているのが,ジェイン・マクゴニガル著【スーパーベターになろう】です。
【スーパーベターになろう】によると「ゲームフルに生きる」ことが重要だと書かれています。
ゲームフルとは,僕たちがゲームをしているときに自然と発揮している心の強さや楽観性,創造力,勇気,精神力を現実世界にも応用し,実践することです。
著者のジェイン・マクゴニガルさんも,ある日頭を打ち脳震盪を起こしました。
脳震盪の回復が遅く,後遺症(頭痛や吐き気,めまいなど)に長い間悩まされていました。
そこでジェインさんは「脳震盪キラー・ジェイン」という回復ゲームを考案し,回復するための過程をゲームとして扱いました。
ゲームにしたことで脳震盪後遺症が治ったわけではありませんが,日々感じていた不安は消え去り,前向きに生きることができたそうです。
その経験をもとにつくったのが「スーパーベター」というゲームメソッドなのです。
この記事では【スーパーベターになろう】を要約して気になったところを解説していきます。
スーパーベターのゲームメソッド
以前紹介した【人生ドラクエ化マニュアル】でも,ゲームの三大要素である「目的・ルール・敵」を人生に応用しよう,ということが書かれていました。
【スーパーベターになろう】にも,ゲームフルになるために考えるべき要素があると書かれています。
- チャレンジ
- パワーアップアイテム
- 悪者
- クエスト
- 仲間
- 自分にニックネームをつける
- エピックウィン(大勝利)の追求
細かい説明は【スーパーベターになろう】を読んで欲しいのですが,ゲームしたことがある人ならだいたいわかりますよね。
これらの項目を自分の人生でも積極的に探していこうということです。
名前をつけると一歩引いて考えることができる
【スーパーベターになろう】では,自分にニックネームをつけることや,悪者に名前をつけることを推奨しています。
例えば自分に「恐ろしい海賊ロージー」というニックネームをつけた人がいます。
好きな映画「プリンセス・ブライド・ストーリー」に登場する「恐ろしい海賊ロバーツ」を真似てつけています。
彼女は引っ込み思案なのですが,本当は暴れん坊だがそれを表に出していないという設定にしているそうです。
また一日中イスに座っていてなかなか行動できない自分を責めるのではなく,このイスが「粘着イス」という悪者で,自分を邪魔しているという設定にするのです。
このように何かしらに名前をつけることで,自分のことと切り離して一歩引いた視点から観察できます。
無駄に自分を責めることもなく,楽観視でき,それでいて名前がついていることで対策を練りやすいのです。
僕の妻も夜ずっとイスに座ってテレビを観たり,スマホを使ったりしていてなかなかお風呂に入れないと言っています。
これは粘着イスという悪者のせいだったというわけです。
横からのアプローチでブレイクスルーを得る
目標をもって行動していると,良くも悪くもその目標だけに一直線に向かってしまいます。
ようするに「視野が狭くなる」ということが起こります。
そんなとき「横からのアプローチをすることでブレイクスルーをすることもある」と書かれていました。
事例として挙げられているのが,人材スカウトの職を解雇され,新しい職を見つけられずにいたアンドリュー・ジョンソンのストーリーです。
アンドリューはMBAの資格も持っているにも関わらず,1年間も再就職することができませんでした。
再就職のための努力はすべて空振りに終わったしまったのです。
そんなときアンドリューはランニングに打ち込むようになりました。
もともとランニングをしていたのですが,この度もっと真剣に打ち込むようになったのです。
そんな中でコミュニティカレッジのビジネスコースの講師の仕事を手に入れるのですが,そこでアンドリューは学長に,ビジネスコースなのにマラソンを取り入れるというユニークな講座を提案しました。
その講座は大成功して正式な講座となり,アンドリュー自身も昇進しました。
このエピックウィン(大成功)は,再就職を目標として行動しているだけだったら叶わなかったかもしれません。
これが「横からのアプローチ」の事例です。
何かに行き詰まっていたら,遊び心を発揮して,少し違うことに真剣に取り組んでみるというのはいいかもしれませんね。
まとめ
【スーパーベターになろう】を読んでいると,自分の人生では経験したことがないようなつらい現実に向き合っている人がたくさんいるんだなと感じました。
つらい現実に立ち向かうことは大変なことです。
そのつらい現実に立ち向かうことをゲームにすることで,つらさを少しでも軽減し,楽観的になり,小さな1歩を続けていくことで解決に少しずつ近づくことができます。
自分の人生をゲームフルに生きるのは,その人の心がけ次第です。
「馬鹿馬鹿しい」という感想を持つ人も多いでしょう。
でもどうせならつらい現実でも,楽しく向き合っていけたらいいなと思いました。
少しずつ実践していきます。