今回紹介する本は,ジョシュア・ベッカー著【より少ない家大全】です。
【より少ない家大全】は,ジョシュア・ベッカーさんの前著【より少ない生き方】の続編となっています。
前著の【より少ない生き方】はどちらかといえばミニマリストのマインドがテーマでしたが,【より少ない家大全】は具体的なミニマリズムの方法を伝授してくれる本です。
この記事では【より少ない家大全】の要約をし,気になるところを解説していきます。
同じものは2つ持たない
まず簡単にできそうなことは「同じものは2つ持たない」ということですかね。
ぱっと思いつくのはこんな感じ。
- 箸
- 茶わん
- 爪切り
- パジャマ
僕の場合,寝るときはパジャマを着るのですが,毎日洗うわけではなく,1週間くらいは続けて同じものを着ます。
洗っているときは替えのパジャマを着るのですが,いま思えば洗って乾かすのは1日もあれば十分なので,そのあいだ別のものを着て寝ればいいですよね。
ということで,パジャマ1着処分しようかな(まだしていない)。
大量のストックがある場合,まず半分減らしてみる
大量のストック,これは消耗品ですね。
やたらとストックしている人もいるのではないでしょうか。
僕も事務所に必要なペーパータオルを箱でまとめ買いしてしまい,バックヤードがいっぱいになっています。
すぐに使い切れるものであればいいのですが,スペースを圧迫して不便になっている場合は処分する必要があるでしょう。
そんなときはまず「半分に減らしてみる」といいかもしれません。
僕はこれが効果絶大で「迷ったらとりあえず半分にする」とルールを決めているとかなり部屋がスッキリしました。
クイックルワイパーのウェットシートも大量にストックしていたのですが,半分は処分しました。
せっかく買ったものを使わずに捨てるのはもったいないことですが,これを反省の機会にし「もう大量のストックはしない」と心に誓うことができています。
寝室にはモノを置かない
寝室が散らかっている人は睡眠の質が悪くなるそうです。
なので極力,寝室には何も置かないほうがいいでしょう。
うちの寝室はクローゼットと引き出しのタンスがあります。
クローゼットは閉めておけばいいので問題ないのですが,引き出しの上には入りきらない妻の衣服がたたんで置いてあります。
そして妻は睡眠にちょっと問題があります。
これは改善したいですが,僕のモノではないのでなかなか難しいですね。
指摘すると機嫌が悪くなるし(笑)
ともかく,睡眠に問題がある人はまず寝室の片づけをしてみてください。
自分の制服を決める
スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグが,毎日同じ服装をしているというのは有名な話。
これは毎朝の服を選ぶという作業を省くためにやっていることです。
ようするに「自分の制服を決める」ということなのですが,これは以前から実践したかったことなのですが,実践できずにいました。
僕の場合,靴下とインナーは何年も前から固定しています。
だから靴下とインナーで迷うことはないのですが,これが本当に楽なんですよ。
でも仕事するときの服装は決まっていないので,そろそろ決めようかな…
とりあえず服の色味だけでも固定しようかなと思っています。
例えば,トップスは白もしくは薄い色のものを着る。
ボトムスはデニムまたは濃い色のものを着る。
これを決めるだけでも毎朝の服選びは楽になりそうですし,服を買うときの基準にもなります。
女性に「服を捨てろ」と言わないようにする
女性は1日に91回もファッションのことを考えているのだそうです。
これは男性がセックスのことを考えている数の4倍なのだとか。
男性の性欲よりもファッションのことを考えているのか…
これは妻に「服を処分してくれ」と言いづらくなりました。
所有コストを考える
モノを買うときに「所有コスト」を考えると,思いとどまれるかもしれません。
所有コストとはその名の通り「それを所有したときにかかるコスト」のことです。
一番わかりやすいのは,それを置いたり収納したりするスペース。
これも所有コストです。
あとはそれを管理するために使う手間と時間,これも所有コスト。
【より少ない家大全】には「ミニマリストでもシュレッダーは買ったほうがいいかもしれない」と書いてありました。
それを読んでさっそく Amazon を開いたのですが,ここで所有コストについて考えました。
まずシュレッダーを置くスペース。
シュレッダーはまあまあデカイので,置くとちょっと圧迫感があります。
また床の掃除もしにくくなりますので,今までの生活よりも少しだけ面倒になります。
また仮にこのシュレッダーを処分するときに,小型破砕で出せるのか,それとも大型ゴミ扱いだからお金がかかるのか,ということも考えてみると,結局,シュレッダーの購入は見送りました。
今までシュレッダーを使わなくても問題なかったですし。
もちろん絶対に必要なものは買わないといけませんが「いま買おうとしているものはひょっとしたら贅沢品かも」と思うのであれば,所有コストを考えるのはアリだと思います。
「何が欲しい」と聞かれたらモノよりも経験を選ぶ
毎年誕生日になると,友達が「プレゼント何がいい?」って聞いてくれます。
友達とは毎年,お互いの誕生日にはプレゼントをしたりされたりするのですが,最近,あまり欲しいものがなくなってきたので回答に困るようになりました。
物欲が昔よりは減ってきたというのもあるし,予算も1万円くらいなので,その価格帯で欲しいものってあんまりないんですよね。
【より少ない家大全】でプレゼントを希望するときに推奨されているのは「耐久品よりも消耗品,モノより経験」ということです。
1回だけ,欲しい本やらボールペン,ノートなどのこまごましたモノをたくさんもらった年があったのですが,確かにそのときにもらったものは日常的に使っています。
ですが,無理やり欲しいものを考え出して希望したものは,ぶっちゃけあんまり使ってなかったりします。
それが「耐久品よりも消耗品」というルールなのかなと思います。
「モノより経験」はまだ希望してないのですが,次の誕生日は経験を希望してみようかな。
脱毛体験とかやってみたいな。
まとめ
【より少ない家大全】は,ジョシュア・ベッカーさんの前著【より少ない生き方】の続編となっています。
【より少ない家大全】は,より具体的にミニマリズムを実践するというテーマで書かれていますので,すぐに役に立つ本だと思います。
マインドを勉強することも大事ですが,実際にマインドが伴った行動から始めてしまったほうがマインドのことも理解できるはず。
ミニマリストになりたい人はぜひ実践してみてください。