川野泰周【半分、減らす。】要約レビュー

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  • ついつい食べ過ぎてしまう。
  • 物欲もすごくて,家がモノであふれ返っている。
  • SNSがやめられない。

モノも情報も多すぎる世の中で,ついつい追い求めてしまいがちです。

ですが,人間の脳は原始時代からほとんど変化していないわけで,管理できないほどのモノや情報を浴びてフリーズしがちというのが現状です。

取得するモノや情報を減らせばいいかもしれないとは思っていながら,本当に減らすことは怖いし,そもそもどのように減らしていけばいいのかなんて,なかなかわかりませんよね。

今回紹介するのは,川野泰周著【半分、減らす。】です。

【半分、減らす。】には,ついついやりすぎてしまう行動に歯止めをかけ,ほどほどを意識した考えや行動をすることで,より豊かな人生を実現する方法が書かれています

モノや情報を追っていて問題ないのであればそれでかまわないのですが,自分の中で違和感を少しでも感じている人は読んでみると何かヒントを得られるかもしれません。

この記事では【半分、減らす。】を要約し,気になったところを解説していきます。

本を読んで得た知識を僕なりにかみ砕いたり,すでに持っている知識と混ぜたりしているので,必ずしも本書と同じ内容ではない場合もあります。

よく目に映る場所にあるモノから減らしていく

こんまりさんの【人生がときめく片づけの魔法 改訂版】では,片づけはまず衣類からと決まっています。

【半分、減らす。】では,まず「よく目に映る場所」から片づけることを推奨しています。

これには「目に入る情報をまずは少なくする」という目的があります。

例えば,リビングはほとんどの人がよく使う場所だと思いますが,こういうところから片づけてキレイになるとインパクトがでかいですよね。

最初に書類とかから片づけるのもいいのですが,書類ってなんだかんだ体積としてはそこまで大きくないので,片づけてもインパクトがないんですよね。

パレートの法則でも「8割の結果が出る2割に力を入れましょう」とあります。

とりあえず片づけるなら,自分がよく使う部屋から片づけたほうが影響が大きいのでオススメということなんですね

ショッピングカートに入れてから一晩寝かす

この記事を書いている時期はちょうど「ブラックフライデー」の時期です。

とくにAmazonのブラックフライデーセールが僕を刺激してきます。

ミニマリズムの本はかなり読んだので,もう簡単にモノに飛びつかなくなりましたが,ほしい物リストの中に入ってるアイテムが安くなっているかどうかはチェックします。

いくつか安くなっていたので,ショッピングカートに入れました。

以前の僕ならすぐに購入していたでしょう。

しかし,ショッピングカートに入れた状態で一晩寝かします。

時間を置くことで冷静になることができ「欲しいと感じたけど実際はいらないな」と判断しやすくなります

現時点で僕のAmazonのカートには6個のアイテムが入ってますが,また明日,購入するかどうかを判断したいと思います。

「主人公」と名付けた自分自身と問答する

メンタリストDaiGoさんの動画で「セルフトーク」の動画をみました。

とくに「サードパーソン・セルフトーク」を実践していたのですが,どうも恥ずかしくて上手くいきませんでした。

サードパーソン・セルフトークの具体的な方法を説明すると,例えば,緊張しているときに「ベータよ,緊張しているな。だけどお前は今までも同じような困難を乗り越えてきたじゃないか」というふうに,三人称で自分に話しかけるテクニックです。

三人称にすることで,自分と不安を切り離し,客観的にみることができるようになるので効果が高いと言われています。

これは声に出したほうがいいのですが,頭の中で思うだけでもとりあえずOKなのですが,自分の名前を自分に語りかけるっていうのが,頭の中でもかなり恥ずかしくて…

だから結局やらなくなっていたのですが,【半分、減らす。】でも,サードパーソン・セルフトークに似たことが書かれていました。

昔,中国に瑞巌和尚(ずいがんおしょう)という人がいて,次のようなことを言っていたそうです。

わしは自分の人生を自分が主体となって生きているかを常に確認しておかねばと,「主人公」と名づけた自分自身と問答しているんだよ。

これを読んだ瞬間に「これだ!」と思いました。

僕も自分のことを「主人公」と捉え,「主人公」と呼べばいいのです。

主人公でも三人称になっていると思いますし,自分の名前を自分で呼ぶのは抵抗がありますが,主人公ならぜんぜん大丈夫です。

FF12のバルフレアみたいですが「自分がこの物語の主人公ならどうするか?」と考えると,みっともない行動はかなり減りました

まずは仕事量を1割だけ減らしてみる

【半分、減らす。】は「モノ」「食事」「消費」「情報」「仕事」を今よりも半分減らしてみましょう,と主張している本です。

なぜ「半分」かというと,指標としてわかりやすいし,行動しやすいからなので,もちろん半分じゃなくてもかまいません。

おそらくいきなり半分減らしてしまうとヤバいこともあると思います。

今の仕事をいきなり半分減らしてしまったらおそらく生活はできない気がします。

でも今の仕事の分量をどうにかしたいと思っているなら,少しずつでも着手していかないといけませんよね。

半分減らすことを目指し,まずは1割減らしてみましょう

半分減らすにしても,1割減らすにしても,今の仕事の分量を把握しないといけません。

それは今の仕事と向き合うことになります。

「仕事なんて減らせない」という人は,おそらく自分の仕事と本当に向き合ったことがないのだと思います。

向き合うなら早いほうがいいです。

まとめ

半分、減らす。】という方針はシンプルでわかりやすいです。

「減らしてみよう」と考えていても「どれくらい減らせばいいんだろう」というガイドラインがないとなかなか行動に結びつきません。

とりあえず半分減らしてみる,いきなり半分が無理なら半分を目指し1割減らしてみる。

思っていても行動しなかったら人生は変わりません。

自分が考えたことを行動に移してこそ,何かしらの結果が返ってくるのです。

今の自分にとって,過剰だと思うものはとりあえず半分に減らしてみてください。

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