近藤麻理恵さんの本が爆発的に売れ,テレビなどのメディアでも「捨てる」ということが取り上げられるようになりました。
ただ「捨てる」ことだけにフォーカスされ,「何のために捨てるのか」ということはテレビでは扱ってくれません。
もちろん近藤麻理恵さんの本をしっかりと読めばわかるのですが,もっと科学的な視点からモノを捨てることの意義を知りたいという人もいるはず。
そんな疑問に答えてくれるのが,メンタリストDaiGo著【人生を思い通りに操る 片づけの心理法則】です。
【人生を思い通りに操る 片づけの心理法則】は部屋がキレイに片づくことがゴールではなく,片づけで人生を最大化し,幸福を手に入れることがゴールだと書かれています。
人生を最大化するとは,自分の大切なことに使える時間・お金・体力を最大化するという意味。
あくまで片づけは手段であり,目的は自分の人生をよくするということ。
その目的のためにモノを捨てたりしようということで,とにかくモノを捨てていたという行為に意味を持たせることができます。
この記事では【人生を思い通りに操る 片づけの心理法則】を要約し,気になったところを解説していきます。
リターンを生まないモノは捨てる,買わない
「自分なりの不用品の基準を決める」というのは【より少ない生き方】でも出てきました。
【人生を思い通りに操る 片づけの心理法則】では不用品の基準を「リターンを生まないもの」と設定しています。
リターンを生むとは,持っていることでお金や時間,感動が生まれるかどうか。
リターンを生まなければ捨てる,買わないと決めてしまいましょう。
リターンを生むかどうかをもう少し具体的に考えるのであれば,「いつ」「どこで」「なんのために」使うのかということを考えると,僕の場合は上手くいくことが多いです。
先日もロフトでタンブラーを買おうとしていました。
そのタンブラーは,コンビニで売っているコーヒーのカップがすっぽり入るサイズで,保温と保冷ができるタンブラーです。
見た瞬間に「欲しい〜」と思ったのですが,ここで思いとどまり,「いつ」「どこで」「なんのために」使うのかということを考えてみました。
- いつ:コンビニでコーヒーを買ったとき
- どこで:職場
- なんのために:コーヒーをベストな状態で飲みたい
こう考えたときに,「いつ」と「なんのために」がそこまで重要ではない(=リターンを生まない)ことに気づいたので購入を思いとどまりました。
モノが勝手に減っていく7つの質問を自分にする
「これ捨てるかどうか迷うな〜」とか「これ欲しいな〜」という思考が出てくるのは仕方がありません。
しかし,今までの思考のまま流されてしまうと,いつまでたっても片づきませんし,モノが増えていく一方です。
そこで【人生を思い通りに操る 片づけの心理法則】には「モノが勝手に減っていく7つの質問」を自分にすることでモノを減らすことができると書かれていました。
ここで7つすべてを紹介することはしませんが,僕が使いやすいと思った質問は以下のとおり。
- いったん捨てたとして,これを買い直すか?
- 誰かが買ってくれるとしたら売るか?
この2つの質問は,いま持っているモノを捨てるかどうか迷ったときに効く強力な質問です。
本当に気に入っているモノや必要なものは,いったん捨てたとしても買い直すし,誰かに売る気にもなりません。
とくに服や本には効果絶大です。
ちなみに僕はこの質問で GoPro をメルカリに出品しました。
家具は実用性で選ばず,お気に入りのものを選ぶ
【人生を思い通りに操る 片づけの心理法則】では,家具は機能や実用性で選ばず,デザインがピンとくるものを選ぶことが推奨されています。
これは自分がお気に入りなモノはできるだけそばに置いておきたいという心理が働くためで,心から気に入っているものはできるだけ使いたいと思い,用がなくても触りたくなるからだと言われています。
とくに仕事で使うデスクやペン,ノートなどはお気に入りを選ぶと,仕事ははかどるかもしれません。
僕はお気に入りを選ぶ効果は寝具で感じています。
枕カバーとかシーツとか,妻が買ってきたものを使っているときと,自分の好みのものを勝って使っているときとでは,気分が違うんですよね。
これから家具を買うことはあまりないかもしれませんが,モノを買うときはお気に入りを買うっていうことを忘れないようにします。
まとめ
「捨てる」ということだけをただひたすら続けていても,人生は変わらないでしょう。
結局「捨てる」のは,自分の人生をよくするため,あくまで捨てることは手段であり,その先の結果を得るための「捨てる」です。
ミニマリズムや片づけの本はいろんな人の本を読んだほうがいいと思っています。
そんな中【人生を思い通りに操る 片づけの心理法則】は科学的な根拠に基づいた片づけの理論を解説してくれています。
他のミニマリズムや片づけの本をより深く理解するために読んでおくべき本ですので,ぜひ読んでみて下さい。