「ブラック企業」という言葉が完全に定着しましたが,僕たちの働き方は以前とは大きく変わりました。
昔のような働き方では通用せず,成果に繋がりにくくなったことを感じている人も多いのではないでしょうか。
様々なビジネス書も出版され,新しい時代についていこうと勉強しているけど,なかなか上手くいかないかもしれません。
今回紹介するのは,近藤麻理恵,スコット・ソネンシェイン共著【Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる】です。
【Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる】は【人生がときめく片づけの魔法 改訂版】の内容を仕事に活かすというテーマの本です。
職場での片づけを通して,自分の働き方や人生のあり方を見直す方法が書かれています。
この記事では【Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる】を要約し,気になったところを解説していきます。
コントロール感がないと不要なモノを手に入れてしまう
買うときはワクワクしていたけど,買ってみた途端に興味を失うことって誰しもがあると思います。
少しならいいんですけど,その回数が多すぎるとモノが増えていく一方で散らかっている状態が普通になってしまいます。
どうやら人間はモノや情報,スケジュールが多すぎると,仕事において自分が主導権や選択権があるという「コントロール感」が失われるようです。
そしてコントロール感が失われた人間は自分がコントロールしやすい方向に逃げるので「モノを買う」という行為に走り,不要なものでも買ってしまうのです。
ようするに家がモノであふれ返っていたり,忙しすぎる人は不要なモノを買いがちになるということ。
どこかでその悪循環を断ち切る必要があるわけです。
ミニマリストの人たちがよく「モノを手放したら物欲がなくなった」と言っていますが,そういうことなのでしょうね。
仕事場を片づける
よく「仕事場は散らかってるほうが集中できる」という人がいますが,あれは科学的には真実ではありません。
もちろん個人差もあるので,よっぽど天才タイプの人は散らかっているほうがいい人もいるでしょう。
ですが,ほとんどの人は仕事場は片づいていたほうがメリットがあります。
散らかっていることで,生産性の低下,精神状態の悪化,意欲の低下,幸福度の減少など,予想以上に様々なコストがかかります。
アメリカ人がモノを探すのにかけている時間は年間で1週間分らしく,この生産性の低下を金額で換算すると10兆円近くにもなるのだとか。
なので仕事場も片づけたほうがいいんです。
価値がないと感じられる仕事はやめる
物質的な片づけだけじゃなく「やるべきこと」の片づけも必要です。
ミニマリズムは,自分にとって重要なことに意識を向けるためにモノを片づけたりします。
仕事も自分にとって価値がない仕事をしていないかをチェックする必要があります。
意外と惰性でやっていて,実は意味がない仕事ってありますからね。
「元々しなくても良いものを効率よく行うことほど無駄なことはない」とドラッカーも言っているように,効率的に進めようとする前に「この仕事をやめることはできないか」と考えるほうがいいかもしれません。
意味がないこだわりは捨てる
「価値がないと感じられる仕事はやめる」と似ていますが,意味がないこだわりも必要ありません。
どう決めても結果が変わらないであろうことに時間をかける必要はありません。
例えば「コピー用紙の種類」とか「内部資料のデザイン」とかです。
ここにこだわっても結果には直結しません。
結果に直結することにこそ,こだわりのための時間をかける必要があります。
まとめ
【人生がときめく片づけの魔法 改訂版】シリーズではおもに自宅の片づけについて書かれていました。
【Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる】では,仕事場の片づけをすることで働き方や人生を見直すということをテーマに書かれています。
働き方も大きく変わっているので,何も考えずにそのまま仕事をしているとやがて行き詰まるでしょう。
そんなときに仕事場の片づけをすることで,自分の仕事を見つめ直すことができます。
ぜひ【Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる】の内容を実践してみてください。