仕事のキャリアを積んでいくと、生活は安定していき、上手くいってるはずなのですが、情熱や楽しさ、好奇心などは薄れていくことを感じている人は少なくないはず。
慣れていけば慣れていくほどおもしろくなくなってくるというのはなんとも皮肉なことですが、これは意図的に変化を求めないといけません。
今回紹介するのは、リズ・ワイズマン著【ルーキー・スマート】です。
【ルーキー・スマート】には、ベテランになった今、あえてルーキーの思考や行動を取り入れることで、仕事を楽しく充実させるものにアップデートしていく方法が書かれています。
どうせ仕事はずっとしないといけないのであれば、慣れたことをずっと続けるよりも、少しでも楽しく情熱を傾けられるものがいいですよね。
この記事では【ルーキー・スマート】を要約し、気になったところを解説していきます。
ルーキー・スマートの4つのモード
【ルーキー・スマート】の中では、ルーキー(新人)のときによく示す思考や行動のことを「ルーキー・スマート」と呼ばれています。
そして、そのルーキー・スマートには4つのモードがあると書かれています。
ベテランともなってくると、知識も経験もあり、人脈もあります。
周りからも「あの人に任せていれば安心だ」と安定感や安全性を求められます。
ベテランは組織にはいなくてはならない存在ですが、組織に新しい風を吹かせたり、一気に飛躍させるようなビジネスをするには、ルーキーの力も絶対に必要なわけです。
ベテランになったのであれば、自分の中にベテランの自分と、ルーキーな自分を両方存在させることができれば、また仕事が楽しくなり、思わぬ成果をあげることができるようになるかしれません。
謙虚になる
【ルーキー・スマート】を読んで、必要だなと思った能力のひとつは「謙虚さ」ですね。
どうしても経験を積んでいくと謙虚さは失われていきます。
傲慢という病に僕もかかってるなと思うこともしばしば。
でも謙虚さって「学びを促進させる」んですよね。
「自分はなんでも知っている」と思えば、それ以上は学ばなくなりますから、やはり「自分はまだまだ知らない」という謙虚さは大事です。
僕は学ぶ姿勢はあるので、その点は大丈夫だと思うのですが、無知な人にたいする態度が悪いとよく言われるので気をつけなければいけませんね。
遊び心を発揮する
【ルーキー・スマート】では、仕事に遊び心を入れることが重要と書かれていますが、なかなか難しいですよね。
「真面目にしなきゃ」という固定概念が強すぎて、ちょっとだけでもふざけることに抵抗を感じてしまいます。
でも、だからこそ遊び心は強烈な差別化になると思うんですよね。
メンタリストDaiGoさんも「迷ったら遊び心があるほうを選ぶ」と言っていますし、自分の仕事にも遊び心を取り入れたいですね。
クビになるつもりで行動する
従業員として仕事をしている限り、会社のために働くことは必要で、会社に損害を与えたり、会社から不要だと思われたら解雇されていまうリスクは常にあります。
クビにならないように「イイ子」でいることは最低限必要かもしれませんが、イイ子がいい仕事ができるかと言われたら、まあ怪しいですよね。
逆を言えば、クビになるつもりで行動すると、思わぬ結果がついてくる可能性もあります。
「クビになるつもり」というのは、別に態度を悪くするとか、明らかに仕事をサボるという意味ではなく、今まで常識的になしと思われていたことをやってみるとか、いわゆる「チャレンジをする」という意味です。
どうしてもベテランになるにつれ、「無難に」仕事をこなそうとしてしまいますが、もっとチャレンジングなことが意識できたら最高ですね。
まとめ
【ルーキー・スマート】には、ベテランになった今、あえてルーキーの思考や行動を取り入れることで、仕事を楽しく充実させるものにアップデートしていく方法が書かれています。
キャリアを積み、部下もできたりすると、どうしても偉そうにふるまわなくてはいけないこともあるでしょう。
そういうことをしなければならない一方で、常に「自分はルーキー」だと考え、仕事に向きあっていくことも重要です。
ベテランとルーキー、この2つの相反する状態を飼いならすことができたら、今よりももっと仕事が楽しくなるかもしれません。