スコット・ソネンシェイン【ストレッチ:少ないリソースで思わぬ成果を出す方法】要約レビュー

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リソース不足(お金がない、時間がない、人材がいない)っていうのは、普通に生活していれば誰しもが感じる課題でしょう。例えば「運動したいんだけど、時間ないしな〜」とか「面白いビジネスアイデアを思いついたんだけど、お金もないし、人でも足りない」みたいな感じですね。

こういうときに僕たちって「もっとお金を稼ごう」とか「睡眠時間削って時間を作ろう」とか「求人かけよう」とか、よりリソースを増やすそうとする行動に出がち。もちろん悪いことではないのでしょうが、リソースを確保して根本的な解決になることって実は意外と少なかったりするんですよね。

今回紹介するのは、スコット・ソネンシェイン著【ストレッチ:少ないリソースで思わぬ成果を出す方法】です。

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【ストレッチ:少ないリソースで思わぬ成果を出す方法】では、今あるリソースを工夫によって拡張(ストレッチ)して、最大限の成果を出すためのヒントを紹介してくれています

この記事では【ストレッチ:少ないリソースで思わぬ成果を出す方法】を要約し、気になったところを解説していきます。

本を読んで得た知識を僕なりにかみ砕いたり、すでに持っている知識と混ぜたりしているので、必ずしも本書と同じ内容ではない場合もあります。

手持ちのリソースを最大限活用することを考える

引き算思考】の記事でも書きましたが、人間っていうのは「リソース獲得すること」で発展してきたので、リソースを獲得することが本能みたいになっています。でも実はリソースを獲得することを過大評価しすぎて、自分が実はすごいリソースを持っていることとか、リソースを活用することを過小評価しています。

自分から見たら別にたいしたものを持ってないと感じるかもしれませんが、他人から見たらすごいことってありますよね。例えばビール会社の事例ですが、すごくこだわってビールを造っている会社は、その製造過程にもストーリーがあり、価値があります。当事者からすれば当たり前のことで、外部から見たら興味をそそるものになるわけです。

実際に、そういう「ストーリーをマーケティングに活用したらビールが売れた」みたいな事例はたくさんあるのです。

まずは自分が持っているリソースの棚卸しをして書き出してみるといいかもしれません。意外な気づきが出てくるはずです。

必要以上にリソースがあると使わないといけなくなる

事業を拡大するときなんか、設備投資や人材確保に投資すると思いますが、何年か経って事業を縮小することになったら増やした設備や人材が不要になることがあります。

でもそういうリソースって「じゃあ切り捨てよう」って簡単にできないじゃないですか。その結果、「無理やり使う」ということになり、下手したら赤字を垂れ流すことになります。

ミニマリストの教えにも「モノを買うときは捨てるときのことも考える」というのがあるように、リソースを獲得する前に「このリソースを使いこなせるだろうか」って考えることも大事だなと感じました。

制約があったほうが創造性は上がる

制約があったほうが創造性は上がる」っていう話は知っている人が多いかもしれません。

  • 子どもにありとあらゆるおもちゃを買い与えるよりも、絞って買い与えたほうが子ども創造力は高くなる。
  • サッカーを11人ではなくあえて9人で行うことにより、戦略の創造性をあげる。
  • 料理を作るときに、絶対に必要な材料をあえて使わないようにする。

など、人間は実は制約や制限があったほうが創造的になれるのです。

制約がないと、僕たちは記憶の中から取り出しやすい一般的な使い方を取り出しがちになります(イスは座るもの、みたいに)。リソースを増やすことは、自分で創造性を放棄していることにもなりかねないということですね。

いきなりいろんなことに手を出さない

「多趣味」というのもある意味「リソースを獲得すること」かなと思います。あれもしたい、これもしたいとなって、いろんなことにお金と時間を投資しますが、それぞれの活動のスキルはあまりついていないということもありますよね。

もちろん「趣味だからいいじゃん」と思うかもしれませんが、限られた時間で成果を出すという視点に立つと得策とは言えません。こういう場合は、まず特定の分野や活動に絞りスキルを磨き、キャリアを築いてから、少しずつ輪を広げていくのです。

例えば趣味でフットサルをしていて、上手くなってきたから少しずつ人に教え始めたり、フットサルをしていく過程で学んだ筋トレやダイエットの方法をフットサルをやる人にも教えてみて、だんだん一般の人にも教えていく、みたいな感じです。

これをスキルを身につけないまま一気にやってしまうと失敗するでしょ。またいきなりフットサルや運動に関係ないことをやり始めると上手くいくイメージ沸かないじゃないですか。

ここは「手持ちのリソースをフル活用する」ことにも繋がるのですが、いきなり自分の専門外のことをやらず、専門のことにちょっと被っているところからやっていくといいのでしょうね。

まとめ

ストレッチ:少ないリソースで思わぬ成果を出す方法】では、今あるリソースを工夫によって拡張(ストレッチ)して、最大限の成果を出すためのヒントを紹介してくれています。

僕も若いころは「あれもこれも」思考だったのですが、何ひとつ身につかずに成果も出ませんでした。そこからいろんなものを捨て、ストレッチ思考で仕事をやっていくと、本当に成果が出始めたんですよね。

センスがある人ならリソースを追い求める方法でもいいのかもしれませんが、僕みたいにセンスがなくて、内向型傾向がある人は【ストレッチ〜少ないリソースで思わぬ成果を出す方法】に書いてある内容は役に立つと思います。

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